同性パートナーの病院での扱いが変わる?「家族以外ダメ」と言われないために今すべきこと。

うわぁぁぁぁ~!!

どうも、オクユイカ(@Saba0m)です!!

早朝ににツイッターをみていたらこんな嬉しいニュースが!!

Twitterをしていない友だちもいるので一刻も早くブログに書きたい!と思いながら先ほどダッシュで仕事から帰宅です・・。

 

おく
だ、だ、だだってね?これ!!すごいことなんやもん!!!!

 

これまでであれば、

  • 入院中や緊急時に「家族以外はダメ」と断られる。
  • パートナーに対する医療行為に「同意」できない。
  • 同性パートナーの病状説明は「家族じゃない」という理由で聞けない。

というような悲しい可能性もあったんだけど、

上記の方の記事によると、同性パートナー同士でもそんな悲しい心配をする必要がなくなるってことでしょうか。

以下、平成30年3月14日厚生労働省「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」の改訂についてからの引用。

赤文字が同性カップルにも関係する部分です。

【主な改訂のポイント】

高齢多死社会の進展に伴い、地域包括ケアの構築に対応する必要があることや、英米諸国を中心としてACP(アドバンス・ケア・プランニング)の概念を踏まえた研究・取組が普及してきていることなどを踏まえ、以下の点について改訂を行った。

1 病院における延命治療への対応を想定した内容だけではなく、在宅医療・介護の現場で活用できるよう、次のような見直しを実施 ~中略~

2 心身の状態の変化等に応じて、本人の意思は変化しうるものであり、医療・ケアの方針や、どのような生き方を望むか等を、日頃から繰り返し話し合うこと(=ACPの取組)の重要性を強調

3 本人が自らの意思を伝えられない状態になる前に、本人の意思を推定する者について、家族等の信頼できる者を前もって定めておくことの重要性を記載

4 今後、単身世帯が増えることを踏まえ、「3」の信頼できる者の対象を、家族から家族等 (親しい友人等)に拡大

5 繰り返し話し合った内容をその都度文書にまとめておき、本人、家族等と医療・ケアチームで共有することの重要性について記載

ここで出てくる「家族等」の範囲については「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン解説編」に書かれていました。

家族等とは

今後、単身世帯が増えることも想定し、本人が信頼を寄せ、人生の最終段階の本人を支える存在であるという趣旨ですから、

法的な意味での親族関係のみを意味せず、より広い範囲の人(親しい友人等)を含みますし、複数人存在することも考えられます。

ここに、同性パートナーっていう言葉が使われていない分、カミングアウトにならずに済むわけです( ;∀;)♡

「友だち」という立ち位置でもいいわけなの。



医療現場ではこれまでに面会等を断られるケースがあった?!

私自身は直接断られる場面がなかったので「本当にそんな場面あるのかなー?」とか深刻に考えてなかったのですが、

当事者交流会に参加した時に、”長年いるパートナーの治療について話したくても”他人”という立場で入ることができなかった”という話を聞いたことがあります。

また、「ふたりで安心して最後まで暮らすための本」にも実際にあったことの例が書かれていました。

私には持病があり、あるとき夜中に発作を起こして、彼女が救急車を呼んでくれて病院に。

私は発作が苦しくて病室に入ったままそれどころじゃなかったんだけど、付き添ってくれた彼女は、

家族ではないってことで、そのあと医者からなんの説明を受けられず、病室に入ることもできず、廊下の長椅子でずっと待ってた。

彼女のまえを何度も看護師さんが通ったんだけど、なんの声もかけてくれなかったそう。

これが家族だったら「先生、夫はどうなんですか?」「奥さん、こちらにどうぞ」ってスムーズなんでしょうけど・・・。 引用:ふたりで安心して最後まで暮らすための本

 

運転中に心臓麻痺で倒れたCさん。

救急隊が携帯電話の履歴の最後の人にかけたら、さいわいパートナーだった。

しかし「家族のかたですか」と聞かれて、そうではないと口ごもったところで、「それ以上は個人情報ですのでお話しできません」と切られた。

彼は不幸にも亡くなったが、そのまま情報が得られなければ、生き別れになる可能性もあった。

(おふたりはおたがい家族にカムアウトしていたので、先方の親族から連絡がついた。)

引用:ふたりで安心して最後まで暮らすための本

私もそんな場面がきたら一瞬口ごもってしまいそう・・。そんなのでまた怪しまれるのもツライですよね。

とにかく、大切な人の命に係わる場面で、それ以外のことで不安を感じるなんていやです。

 

追記

ブログ公開後のTwitterでのやり取りの中で

「昔から、家族以外も面会できていた」

「一部の活動家が”面会できない”と言っているだけ」

とおっしゃっている方がいました。

実際にそうなのかもしれないし、そうでないのかもしれない。

通常の面会は問題ないと思いますが、ICU(集中治療室)はどうなるの?!とかいろいろ頭に浮かびました。

医療関係者といっても一括りにはできず色々な方がいるため、少しでもパートナーの命の場面で拒否をされることがあるのかも・・

と考えたらやっぱり怖いなぁと思いました。

 

「家族以外ダメ」と言われないために今すべきこと。

いくら国からの通達だとしても、浸透するまでには多少時間がかかることも考えられます。

”家族”から”家族等”になったことをまだ知らない医療関係者がいた場合

おく
平成30年3月14日厚生労働省「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」の改訂について家族等になったのでご確認お願いします

って、ドヤ顔でいいましょう。笑

そのためにも、このことを知っているということが大切だと思う。

あとは、「本人が自らの意思を伝えられない状態になる前に、本人の意思を推定する者について、家族等の信頼できる者を前もって定めておくこと」

これもすごく大事ですね・・・。

今現在、健康であっても、文章として残しておいたりパートナーと一緒に「こういう時どうする?」を考えておいたほうがいいし

急にパートナーが話せなくなるような状況になった時のために、「友人」という名目でもいいので紙に書いて印鑑でも押しておくくらい用心しておけばもう大丈夫なはず・・・。

また一つ、余計な考え事が減ったのかぁ・・。すごく嬉しい( ;∀;)

そして、当記事を読んだ方から、助言をいただきました!!

「前から家族以外でも大丈夫だよ~」と教えて下さった1人の月清さん。介護現場で25年働かれている現場の方です。

  • 勤務先等の緊急連絡先は、必ず相方さんにしておく。
  • 緊急連絡先の携帯は常に忘れないように。

なんて優しいのだろう・・・・(涙)

私自身もそういう場面で上手く誤魔化せたらいいのだろうけど、誤魔化してダメだったらどうしよう?とかいろいろ心配になる性格だと思います。

なので、今回のように厚生労働省が文字で「家族以外でも大丈夫」というようなことを書いていたり、月清さんのように丁寧に教えてくださる方がいるとすごく安心します。

ただ・・・。

”結局「同性婚」ができるようにならないと、このガイドラインがあっても「安心できる」とは言えない。”

という情報もあったり・・・。よくわからなくなってきました((+_+))
実際にその時にならないと本当のことがはっきりしないのかもしれない気もします。

それでも文章が一つあるだけで、一歩進んだことにはなるのかなぁ・・・。

以上。オクユイカ(@Saba0m)でした。

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おく ゆいか。
介護福祉士→発達障害関係のNPO法人→特別支援学校教諭→退職して青年海外協力隊etc...
”みんな違ってみんないい” を実現する社会をつくるために、NPO法人TetoCompanyを設立し
大分県竹田市にて地域の交流拠点や福祉事業を運営。
小心者でおっちょこちょい。
LGBTサポートチームココカラ!共同代表。LGBT当事者として大分県内で講演活動等もしてます




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