私が2年3か月で教員を退職した理由と、その後。安定よりやりたいことを選んで生きる。

こんにちは。オクユイカ(@Saba0m)です。

私は元々、特別支援学校教諭として学校で勤務していたのですが2年3か月で退職しています。

で、色々な方とお話させていただく中で良く聞かれるのが、

「なんで教員辞めたの?」ということ。

ある保護者の方に「他の先生にいじめられたの?」と聞かれたことまであります。笑

 

人それぞれ、教員を辞めるのには理由があると思います。

もちろん私にも理由があったので、そのことについてと今後について書こうと思います。

教員はとても大好きな仕事だったし、辞めた今でもそう思ってます。

何故、教員になったのか?

実は、幼いころから教員を目指していたのではないんです。

元々は介護福祉士でした。

福祉現場で働いている時に、関わっている利用者さんの生活介護に入っていた時に感じた疑問

”果たしてこれが、利用者さんたちにとって良い生活なのか”

その想いが”一体教育現場はどうなっているんだろう?”に変わって行き

よし、教員になろう!!

そんな感じ。

 

そう思ってからは働きながら通信制大学で、小学校教諭免許と特別支援教育免許を取得しました。

教育現場の「福祉」を知りたい!という想いがあって教員を目指したわけで、教員をずっと続けるつもりはありませんでした。(すっごく失礼な話ですが・・)

それでも講師じゃなくて教諭になりたかった。

実は、免許があれば、採用試験に合格しなくても学校現場で働くことができます。

でもいずれ辞めるのであればわざわざ採用試験受けなくてもいいんじゃないか?・・・という考えには全くなりませんでした。

教諭にならないと現場で認められないのではないかという勝手な想いがあったから。

 

高校も受験勉強してないし大学も通信卒・・・なので採用試験にむけてひたすら勉強しました!

数学も英語も中1からやり直し。。笑

 

大分での講師経験もなく、通信で免許を撮ったので試験仲間もおらず、模擬授業や実技に関する最新情報が得られなかったんですよね・・・

だから教員採用試験の体育の実技なんて、mixiで仕入れた「逆立ちができない合格できない」という情報を信じて、逆立ちの練習を必死にしました。

そして前日まで

「逆立ちができないやん!教員になれない(:_;)」

ってなってた。(誤情報でした。)

 

模擬授業は一人で練習。寂しかったです。

それでもなんとか、採用試験に合格し、念願の特別支援学校で働くようになった。

 

反対を押し切って2年3か月で退職

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もっと経験を積まなければ!という気持ちも強かったので最低でも5年は続けよう。って思っていたんだけど、

色々なことが重なり青年海外協力隊の試験を受けて合格。

 

協力隊に行く方法としては、退職か休職かを選べることができました。

だけど、最終的には退職を選んだ。

 

中途半端な時期に退職することになった点に関しては、関わってくださった方に申し訳ない気持ちがあります。

新任の私を育てるために時間を割いてくださった方、信頼してくださった保護者の方がいるので。その感謝の気持ちは次の自分の行動で示して返したいと思っています。

 

まーーー、当時はめちゃくちゃ悩んでツイートしてました。

 

”退職して後悔しないか?”

”あんなに必死に教員採用試験の勉強したじゃないか。”

”大好きな子どもたちと関われなくなるんだよ?”

という声と戦いました。

当時の私は本音をあまり話せなかったのでツイートに書いてスッキリするって感じでした。ツイッターありがとうね。


その時の校長先生が本当に良い先生で。じっくり話を聞いてくださった。

校長先生も過去に、退職届を内ポケットに忍ばせながら働いていた時もあったという話、悔しい想いもしたという話を聞いたり・・・。

 

その結果、辞めたくないけど辞めるという選択。

きっときっと、このブログにたどり着いたあなたは、教員のメリットデメリットの中で悩んでいるのではないかと思います。

私が感じた、メリット・デメリットについて書きたいと思います。

教員として働いた中で感じたメリット

私自身も元々続けるつもりがなかったものの、教員として働く中でのメリットが思ったより大きかったので、辞めることに悩んだんだと思う。

安定した給料

介護の仕事は夜勤代込で15万、NPOは臨時職員だったこともあり12万。

それまでの給料に関して不満はなかったのだけれど、教員になって給料をいただいた時に、”あ、低かったんだ”って思いました。

さらにボーナスも貰えるし、有給もとれる!!家賃補助まで。

現状、セクシャルマイノリティである以上、結婚はできません。色々な制度がある中で自立して生きるという点だけで見ると、

教員や看護師など、自立できるだけの安定した給料が得られるのは大きいかなと思います。

 

仕事のやりがい

子どもたちとすごす日々はめっちゃくちゃ楽しかった。

子どもたちの成長を見守れる仕事って素敵だと思うんですよね。

介護やNPO法人の仕事も楽しかったですが、長く子どもたちと過ごせる教員の仕事が一番かもしれません。

月曜日に学校に行くときはいつもワクワクしてました!

 

休みを取りやすい。

子どもたちが学校に来るときは休みにくいけど、夏休みなどの長期休みは有給を使いやすいし、夏季休暇も5日貰えたので、連続10日休みも取得可能。

海外旅行も行けました。(これもNPO時代や介護の時に考えられないこと)

自分の時間を取れるということは大きいと思います。

自分の生き方について考える時間、心身のメンテナンス、自己啓発等・・・

 

社会的な信用度

これは大きいかなと。

他の仕事をしていたからこそわかりますが「学校の先生」というだけで、”賢い人”みたいな印象を持たれることが多くなりびっくりしました。

 

そんな感じでメリットも多くあったのですが、考えて考えた結果、

退職を選んだのはデメリット(この表現は相応しくない気がしますが)が少し上を言ったからではないかなと思う。

教員として働いた中で感じたデメリット

“公務員”というのが重たい

先生になった途端、

「間違った行動しちゃいけないんだ」

「先生らしくしなくちゃ」

「真面目にしなくちゃ」 という意識が強くなりすぎちゃって、ちょっと窮屈に。

真面目な顔をして生きないといけないってその時は思い込んでた。笑

 

教員になって数カ月目はそんな風だったんだけど、そうなると子どもたちが緊張しちゃうんですよね。

ある時、「先生はこうあるべきだ」というのを捨てて、担当していた入学したばかりの児童と一緒に水たまりで思いっきり遊んだ。

その時の心が通じ合ったような感覚、その子どもの幸せな表情がたまらなかったんですよね。

ああ・・・数か月、私は、なにやってたんだろう?と。NPOにいた時みたいに接すればいいんじゃん。って。

それに気がついてからは、子どもたちの前では、同等の位置にいるように心がけていたけども。

だから、これはデメリットというより、私の意識の問題かも。

何に関しても言えるのですが、「絶対に〇〇でなければ!」という考えって自分も苦しめると思います。

 

忙しすぎて自分の思う「教育」ができない

私は「忙しすぎる!」って思ったことは正直なところなくて、「楽しい!」気持ちが強かったのですが

最近出会う「元教員」の方は、忙しすぎて心の余裕がなくなってしまった方が多いように感じます。

 

例えば、中学の部活も担当している先生なんて、正月くらいしか連休とれないとかね。

子どもたちにのびのびと育ってほしい。個性を生かしてほしい。素敵な社会人になってほしい・・・。

働き始めの頃、そんな想いもあったのではないでしょうか。

想いと現実のギャップ。

 

先生の心に余裕がないと、素敵な教育なんてできないと、私は思っています。

まずは、先生が幸せでないといけないのでは?と。

やることばかり増えて、本当に大切だと思うことができなくて苦しんでいる先生方も多いように感じます。

 

新しいアイデアや支援法が取り入れられにくい

例えば自費で外部の教育関係の研修に参加したとしても、それを学校内で活用するのが難しいんですよね。

一人で子どもたちと関わっているわけではないので協力が必要だから。

色々な先生がいるのは当たり前なわけで、熱心な先生もいれば、仕事としてあっさり割り切っている方もいます。

働き方は人それぞれだし、それに対してはなんとも思いませんが・・・。

 

組織が大きければ大きいほど、新しいことを取り入れるのは難しくなるなと。

学校ってすごく大きい組織ですもんね!

ただ、学校が全て悪いとかは本当に思っていないわけで・・・・

↓↓

デメリットは自分の考え方次第?

デメリットは自分の考え方次第だと思っています。

だってね、教育現場で頑張っている先輩方も中には多くいるんです。

教育現場を変えようと動けばよかったのかもしれません。

だけど、反感を恐れずに発言する勇気、押し通すだけの自信がその時の私にはなかった。

そして何よりも、そこに時間を費やすのであれば、その分、子どもたちのことを知りたいしもっと向き合いたかった。

デメリットは自分の考え方次第だとしても、自分を責めようとは思いません。

 

例えば、大きな壁があった時に何年もかけて壁をずっと力みながら登り続けることができる人はその方法がいいんだと思う。

私は

納得いかないことに従うことが苦痛で仕方ない

っていう性格。

例えば、道徳が教科化の話。納得いかないことを教えないといけないって、私には難しいかな・・・。。。

 

自分の気持ちを抑えて「教育」に携わるのは無理ですし、自分自身が潰れないように自分のことも考える必要があると思いました。

 

自分自身が目標に向かうためには、いかに自分自身も楽しめるか ということが大事だと思うんです。楽しくないと続けられないから。

だから、私は私に合う方法で進んでいく必要があると思っています。

 

今苦しんでいる教員の方には「もっと自分を大切にしてーーーー!!」と伝えたいです。

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教員を辞めた結果とその後の転職について

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一度、手放したからこそ、青年海外協力隊の任期中は、本気で自分のこれからを考えたし、脳みそがフル回転しました。敢えて後のない状況に自分を追い詰めた感じです(^_^;)

「どうやって生きてく?」

「どうやって生きていきたい?」

「何がしたい?」

「本当に好きなことってなに?」

この問いかけに本気で向き合うってすごく大事だと思います。

 

そんな時に、ネックになるのはお金のことじゃないでしょうか。私も一番ここがネックだったかも。

 

だけど、私が本当に成し遂げたいことって、教員の給料をコツコツ溜めたとしても全然足りないんです。

だから、安定を捨ててでも一度、方向性を考える必要があると思いました。

 

気になったのは同性パートナーのこと。

私はセクシュアルマイノリティ当事者でもあります。

生きるためにはお金が必要だし、今のところ日本はお金の有無が大きな幸せの基準になっている気がする。

生活費がどうとか、将来の貯金がとか、安定した生活とか・・・・

 

制度上認められていない同性同士ってことでお金の面でマイナスになることが結構あるんですよね。

考えれば考えるほど、そこに囚われすぎて動けないと自分が自分じゃなくなる感覚がすごく嫌でした。

 

そのことがきっかけで、私はパートナーに

「もう、自由になりたい」

と言ったことがあるくらい。

それ、言ったらいけんでしょ!って友達にツッコまれます(大反省)

これも、自分の考えが極端すぎるが故。

自分がお金を稼がなければ!守らなければ。っていう勝手な思い込みと勝手な責任感。

 

でも、そんな私のハチャメチャぶりの結果

「日本国内にいてくれたらいいわ~」

「好きなことして、笑ってくれたらいい」

そんなことを言ってくれるような、あたたかいパートナーです。

 

それからすっごくスッキリした!!!!

 

周りよりもオシャレにしたり、周りよりもいい物持ってたり、周りよりももっと!・・・・って考えていたら、お金がどんどん必要になると思うんです。

でも、周りとの比較ではなくて、自分の中の幸せってなんだろう?って考えた時、

”自分がやり遂げたいことに対して真っすぐに進んでいく”

ということだった。

それプラス、周りの人達が健康で、自分自身も家族を築くことができたら最高かなぁと思います。

 

教員を退職したらどう生きたいかが見えてきた。

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将来を職業で選ぶのではなく、どう生きるのかを考えてその手段を選ぶ方が楽しい。

人それぞれだけど、私はそう考えて今に至っています。

 

いつか、死ぬんだし、自分が進みたい道を進むほうがいい。

どう生きたいかが見えてきたので、これからは方法を考えるだけだと思います。

 

これからしようとしていることが、できるかなんてわからないんだけど、それでも好きなことだから真っすぐ進んでいきたい。

それを実行してる身近な先輩は「子どもたち」です。

好きなことにキラキラした顔で熱中してる姿、たまらない。

何かやり遂げた時のどや顔がたまらない。

そのキラキラを見るのが好きだから、それが社会の理不尽さによって、奪われないように自分ができることをしたいんです。

人のために何かしたい とかではなく、自分のためなんだと思います。

自分自身の子どもっぽい部分は治したいけれど、今まで関わってきた子どもたちのように、シンプルに自然体でいたいなぁと思います!

 

二番目の先輩は、同じような想いを持って実際に行動している方々。教育現場にも、NPOにも起業されている方にも・・・すごい方がいっぱいいる。

色々な人と出会うことで、自分自身が変われたように思います。

教育現場の中だけの出会いは限られてしまうから、色々な人に出会い価値観・視野を広げるってやっぱり大切だったなぁと改めて思います。

 

教員、やりがいもあったし、ほんと楽しかったです!!

 

でも、自分の想いを大切にする生き方 のことを考えたら、『辞める』という決断に至りました。

転職後、青年海外協力隊へ。その後の今は・・・。

退職してから早3年が経ちました。(そのうち協力隊の期間が2年)。

今は竹田市地域おこし協力隊として、地域に携わっています。

帰国後に関わっていたこどもたちの文化祭を見に行って、その成長に涙したり、「楽しかったなぁ・・・」と思い出に浸ることも正直なところある。

だけど、自分の道を自分で決めて、進んでいる ”今” を楽しんでいる自分のことを誇りに思っています。

 

自分を振り返るよい機会になったし、退職したことで新たな自分を発見することができました。

決して退職をすすめている訳ではないけれど・・・

 

もしも「せっかく教員になったのに、辛くてやめる自分はダメなやつだ」と、悩んでいる方がいるのであれば

他にも沢山道があるし、他の道で輝いている人たちもたくさんいるということ。

教育って学校現場だけではないということを伝えたなと思いました。

 

一人一人が、「これが自分だ」と清々しい気持ちで自分の道を進むことができることを願っています。

 

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私自身も自信がない時にやってみて、自信をもらえました。自分の長所って意外と見えてなかったりするんですよねぇ(^^;)

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おく ゆいか。
介護福祉士→発達障害関係のNPO法人→特別支援学校教諭→退職して青年海外協力隊etc...
”みんな違ってみんないい” を実現する社会をつくるために、NPO法人TetoCompanyを設立し
大分県竹田市にて地域の交流拠点や福祉事業を運営。
小心者でおっちょこちょい。
LGBTサポートチームココカラ!共同代表。LGBT当事者として大分県内で講演活動等もしてます




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