こんにちは。竹田市地域おこし協力隊のオクユイカ(@Saba0m)です。
以前は、青年海外協力隊の隊員としてマレーシアに派遣されていました。
海外に旅行等で行くときに、一番心配なことってなんですか?
- 犯罪に巻き込まれたらどうしよう
- 物を盗まれたらどうしよう
- 道に迷ったらどうしよう
そんなことじゃないでしょうか?
今回は、「盗難被害と対策」についてです。
日本とは環境や言葉が違う中での旅は、防犯対策が欠かせません。
マレーシアで私が実体験したスリ被害の経験談について、盗難にあいやすい人の特徴、盗難対策等について書いていきます。
目次
海外移住先No1のマレーシアは安全なのか
私が2年生活したマレーシアにもスリやひったくり、もちろんあります!!
同じく協力隊員が実際に体験したのが
- 寝ている間に家に入られて物をとられた(逆に起きたら危ない)
- 空き巣にあってパソコンなどをすべて取られた
- バスで男性二人に挟まれて座ったところでうたた寝をしていると財布をとられた
- 二人のりのバイクが後方から近寄ってきてバックを引っ張って取っていったり・・・
まぁ、これだけ書いたらわかるように、安全ではないですね。
アフリカ等にくらべたら安全な方ではありますが、日本に比べると軽犯罪率はかなり高いです。
私も実際にiPhoneを盗まれるという経験をしました・・・。
事件発生現場はクアラルンプールの中心部
観光雑誌には必ず載っているペトロナスツインタワー!!!
毎日、観光客や地元の方でにぎわっています。
警備員もいるので大丈夫!と思いきや、大丈夫ではありません。
スリは「盗めそうな人」に目をつけている
恋人がマレーシアに遊びにきてくれたあの日・・。
私も休みを利用して任地であるサラワク州から飛行機で首都のクアラルンプールへ。
一緒にクアラルンプールデートを楽しみました。
優しい彼女さんが、日本食に飢えていた私に食べたいものを聞いたので、私は迷いなく
と答えました。
クアラルンプールでは日本食も問題なく購入できますし、ホテルにも調理器具等ついている場所が多いので、ホテルの部屋内で調理ができるんです。
日本食を買うなら伊勢丹!!
ペトロナスツインタワーには伊勢丹が入っており、地下1階が食料品売り場。
ここなら日本食がなんでも手に入ります!!
こんなんもあるんです!!すごいぞクアラルンプール!!!
男前豆腐。
すき焼きに必要な材料を仲良く買いました。
そんで、どーしてどーしても欲しかったのがコレ!!
ネギの英語名がわからなかったので、iPhoneで調べ。またリュックの中に・・・。
~5分後~
何故変わらないけど、なんか気になって鞄をチェック
あれ・・・?iPhoneがない・・・・。
・・・わずか5分間のうちの犯行でした。
最初は落としたのかと思って散々探したんですけどね・・・・。
人込みの中、買い物をしていたら、スリに遭う可能性は高い!!
そんなことわかっているのですが、その時の状況はこんな感じ。※実際の現場の写真です。
人、いないでしょ。笑
警察によると、「集団で犯行に及ぶので、盗ったものをすぐにパスしあう」とのこと。
私が海外で盗難被害にあった要因
リュックを後ろに背負っていた。
いやぁ・・・普段はこんなことしない。笑
海外旅行の時はスリに遭わないように、リュックは必ず前に抱えます。
ですが、この時・・・恋人の手前上、リュックを前に持つのが恥ずかしかったんですよねぇ。
ははは・・・・
日本語でニタニタしながら歩いていた。
日本語で話していると外国人だと思って狙われやすくなります。
さらに、私は久しぶりの再開が嬉しくてニタニタしていたことでしょう。
しゃーない。デート中はしゃーない。
完全に気が抜けていました。
口がいつお開いている私のせい。
後日、JICAボランティア総会(というのがある)の中で、防犯対策についてグループにわかれて話し合う機会があった。
こんな防犯対策をしているよ~なんて、出し合っていると少し後ろの他のグループから
「ゆいかの口が開いてたから盗まれたんだって~」
という声が聞こえてきた。
・・・・
・・・
産まれてこのかた28年。言われ続けてきたのにも関わらず治らない。
がーん。
でもね、口が開いてると、マヌケに見えますよね?笑
悲しいですが、そういった点も狙われる要因の一つです・・・
海外でスリ被害に遭わないための対策
狙われやすい雰囲気をださない
海外旅行をされるみなさんには、ぜひ口を閉じていただきたい。
恋人と会えて嬉しいからってあんまりニタニタしないようほうがいいでしょう。
話しかけられまくって、「えへへ・・・」って言って話に付き合って流されないようにしましょう。
(反省します・・・・)
大きな声で楽しそうに日本語でやりとりをしていると狙われやすくなります。
バックは前に。できれば鞄を持ち歩かない。
少しの外出であれば、ポケットにお金を入れて、鞄を持ちあるかない方がいい。
そんで、いくらリュックをかっこよく背負っている所を彼女に見せたいからって、リュックを背負ってはダメなんだ!!!←
実は、もう一人iPhoneを盗られた隊員がいる。 その方もショッピングモールでリュックを背負っていて気が付いたらなくなっていたとのこと。
警察によると
「携帯はポケットにいれておくのが一番安全」とのこと。
お金もポケットに入れて、鞄自体を持ち歩かないのが一番安全です。
斜めがけのカバンも、ナタで切られて持ち去られる可能性もありますよ!
海外保険には必ず入っておく。
私は海外保険に入っていたため、後日盗まれたiPhoneの代金が戻ってきました。
本当に保険に入っておいてよかったです。
今は、年会費無料のクレジットカードに海外保険がついていることもあるので、そのようなクレジットを1枚持っておくだけで楽です。
「海外保険ってどうしたらいいの?どの保険には行ったらいいの?」と迷う必要がないからです。
また、盗まれた際には必ず警察から盗難被害の紙をもらいましょう。
それが無いと保険も降りません。
また、年会費無料で海外保険が元々クレジットカードについているものがあるので、以下にその紹介をしておきます。
年会費無料で海外旅行保険がついているクレジットカードが得。
私の場合は2年間住んでいたので、2年間で10万程する海外旅行保険を契約していました。
iPhoneだけでなくパソコンの故障、祖母が亡くなった際の緊急一時帰国の旅費等含めて、元はあっさりとったので、入っておいて本当によかったです・・。
海外に行く場合は海外旅行保険には必ず入っておいたほうがよいです。
昔一人旅をしていた時は、年会費なしで海外保険がついているクレジットカードの存在を知らなかったから、数日間で2000円程払って保険に加入していました。勿体ない・・・。
年会費が永久無料で海外旅行保険がついているクレジットカードは何十種類かありますが
海外で病気や盗難等に遭った場合の保険金限度額には差があり、それを比較して選んだのは楽天カードです。
ただし、海外保険の対象になるのは旅費をクレジットカードで支払った時のみなので、その点は毎回注意しています。
そして、もう一つ。楽天カードと同じく年会費無料で海外保険がついているクレジットカードとして有名なのが、エポスカード。
エポスカードは、楽天カードのように旅費をクレジットで払わなくても、自動で保険が適用になります!!(自動付帯といいます)
エポスカードと楽天カードを比較してみた。
保険期間はどちらも90日。90日以上の旅行には使うことができません。
両者を比較して異なる点は「赤」で色を付けています。
楽天カード | エポスカード | |
保険期間 | 90日 | 90日 |
条件 | 利用付帯 | 自動付帯 |
障害死亡・後遺障害 | 2000万 | 500万 |
障害治療費用 | 200万 | 200万 |
疾病治療費用 | 200万 | 270万 |
賠償責任 | 2000万 | 2000万 |
携行品損害 | 20万 | 20万 |
救援者費用 | 200万 | 100万 |
救援者費用というのは、もしもあなたが山で遭難した時等に、救援者(親族)が現地に赴くための費用、または自分の死後の遺体の処理や搬送費のこと。実際にそのようなことが起こった場合は、100万や200万では収まらないらしいです・・・。
楽天カードは利用付帯。エポスカードは自動付帯です。これは絶対に自動付帯の方が楽です!!
あと、異なる点としては、障害死亡・後遺障害が楽天カードが2000万なのに対しエポスカードは500万のみ。
さて、どっちを選んだらよいのか?!という点で迷うかもしれないけれど、一番良いのは複数枚クレジットカードを持っておくこと。
そうすれば
- 旅行の支払いを楽天カードでし忘れたとしても、エポスカードを持っておけばエポスカードが適応される
- 両方使えるようにしておけば、事故や病気の状況により、金額の高い方を適応できる。
そんなことができるので、忘れっぽい私は2枚とも持っています。笑
楽天カードでの支払いを忘れてもエポスカードの海外旅行保険が適応されている安心感があります。
両方発行が面倒くさい方は、エポスカードをおすすめ。
警戒”しすぎ”ということはないよ!!
JICA研修で「警戒を”しすぎ”ということはない」って何度も言われてきました。
私個人の意見は、あまりにも警戒しすぎて旅を楽しめないのも嫌だし、いくら警戒しても起こる時は起こるのだ。 というスタンツではあります。
海外の旅はリスクもありますが、それ以上にやっぱり楽しいです。
ですが、基本的なことをしておけば、狙われる確率は一気に下がると思います。
なので基本的なことだけは忘れずに楽しんでくださいね。
後日、犯人が見つかる!!
日本の警察によるとマレーシアはテロ等の対策は強い。軽犯罪対策等は弱い。
とのことを言っていたのを聞いたことがあります。
スリのような軽犯罪が多すぎて警察も手に負えない状況なのだと思います。
だから、携帯を盗んだ犯人は見つからないものだと思っていました・・・・。
あれ?見知らぬ人の写真が私のiPadに!!!
私が盗まれたiPhoneは既に調子が悪かったので、盗まれる少し前にiPadを購入していました。
数週間経ち、すっかりiPhoneを盗られたショックから立ち直った後なのですが、ボケーっと撮った写真をみていると
私の写真が並ぶ合間に知らないカップルのいちゃいちゃ写真や男性の自撮り写真が・・・・
はぁあああ????
撮影場所を見ると、インドネシアのブガシ(インドネシアの首都ジャカルタの横)
上がマレーシアで、赤い印がブガシ。飛行機で2時間くらいかな。
なぜ、そこで撮影された写真が私のiPadに????
・・・そうなんです。
相手の写真と私の写真はiCloudフォトストリームで共有されてしまったんです。笑
“ああ・・・この人たちは私の携帯をスリの犯人から購入したのね・・・”
こんなことあるんだ・・・と思った。
衝撃的なことが発覚。
ちょっと待ってください。
その写真フォルダに以下の写真が入っていたんです。
↓実際の写真
ん??
いくつもの iPhone本体の写真が撮影されている・・・。
積み重なったいくつものiPhone。
ほぉ・・・・こうやってプチプチで巻いて綺麗にみせるのね。
・・・・おーい!おまえ犯人やんww 絶対犯人やんwwww
実に、気味が悪い。笑
私の考察
実は、私のiPhoneは故障しかけていて、通常のようには使えなかったし、ホームボタンの効きも悪かった。
さらにバッテリーが膨れていたので、売ることができなかったor 売らなかった のだと思われる。
「使えないなら、自分たちで使っちゃおーー♪」
そんな感じではないだろうか。
よし、犯人がわかったのなら警察にいこう!
さっそく、クチンの警察署に伝えに行った。
しかし、
“こんなんどうしようもないじゃん、何言ってるんだこの日本人は?”
という空気の中あきれ顔で笑われた。笑
結果、仲良くなってオシャベリしただけで解散。
この国では自分の身は自分で守るしかないのです。笑
この事件を知っていますか??
2014年2月、アメリカのインターネットメディア「Buzzfeed」エディターのマット・ストペラさんは、ニューヨークのバーで、カウンターに置いていた自分のiPhoneを盗まれた。
店に後から入ってきた誰かが持って行ったようだが、iPhoneは結局、見つからなかった。
それから約1年後、ストペラさんは自宅で、新しく買ったスマホのiCloudフォトストリームを見ていて驚いた。
そこには、自分が撮った覚えのない写真が、大量にアップロードされていたのだ。
中には、オレンジの木をバックに自撮りする男性の写真も20枚近く含まれていた。「誰だよ、このオレンジ野郎?」 盗まれたiPhoneを追って、ニューヨークから中国へ。その心温まる物語
私と同じような感じ。笑
私と違うのは、犯人と繋がったのではなく、盗まれたiPhoneを購入したオレンジ野郎と繋がったという点。
この記事は、マットさんが、そのオレンジ野郎に会いに行く・・・という感動ストーリーなのだ。
Dead @ this accidental newspaper cover mismatched headline from China. pic.twitter.com/GdUTpDtesb
— Matt Stopera (@mattstopera) March 26, 2015
ずるいぞ!感動ストーリーだなんて!!
私は犯人(と思われる)と繋がったじゃないか!(; ・`д・´)
それにしても、写真が自動で共有されるって怖いですね笑
そして、写真を見てもわかるように、iPhoneの盗難は身近です。それでお金を稼ぐ集団がいるんです。
なので、海外での物の管理は、みなさん本当に気を付けてくださいね!!!
私は、クレジットカードを撮影して、カメラロールに保存していたので、この事件後になくなく解約。
そして今、無職の私は、クレジットカードを作れずに困っています・・・・。犯人め・・・
どうかどうか、皆様が安全に旅をできることを願っています。
以上!オクユイカ(@Saba0m)でした!!
コメントを残す