LGBT(性的少数者)の学生さんの声を明日、先生にちゃんと届けたいなって思う。

こんにちは。オクユイカ(@Saba0m)です。

明日、大分地区高等学校人権・同和教育研究会の先生方にセクシュアリティに関するお話をすることになっています。

全ての先生対象ではないのですが、各校の担当の方が来てくださる予定。

元々のきっかけは高校生。

1人のセクシュアルマイノリティの生徒さんが保健室の先生に「自分の学校でも学ぶ機会を」と伝えたことがきっかけでその学校での講演が実現したことが昨年度にあって、その後にこんな投稿をしたんです。

これを見た他の学校の高校生から連絡があったので、その子が通う学校にアポを取ったところ「次年度なら可能」という答えをいただいてた。

が、担当の先生が異動になりナシに・・・(^_^;)

だけどそのことを覚えていてくださったその先生から

「教員もまだ知らないことが多いから、いろんな学校から先生が集まる時に話してもらえませんか?それがきっかけで各校で動きがあればいいなって思っている」

というようなメッセージをいただいたんです。

とても有難い機会をいただいたと思っているので今の学生さんたちの声を届けたい!そう思ってTwitterを使って呼びかけをしてみました。

ミソジの私より、現役学生の生の声がやっぱり心に届くと思うからさ!

来週、高校の先生に向けてセクシュアリティに関する話をするんだけど…

  • 制服や校則のことについて
  • 先生に言われて傷ついたor嬉しかったこと
  • 学校生活で思うこと等々

現役の学生さんの声を伝えられる機会なので書いてもらえると嬉しいです

この投稿に返してくれた学生さんからの声ってすごく貴重な意見だと思ったし

まだこんな現状があるんだ!って改めて認識しました。

先生方との繋がりもあるFacebookでも声を届けたくて流したんだけど、Twitter・Facebookのどちらとも流れてしまうので、ブログに残しておきたくって、今、書いています。

※「当事者」という言葉を仕方なく使っていますが、セクシュアリティは一人一人違うもので、「当事者」「非当事者」という図式は無いと思っています。

今の学校のLGBT(性的少数者)の学生さんの生の声

私が繋がっている学生さんは、大分の方が多いんじゃないかな・・って思います。

それプラス、リツイートされたので県外の学生さんも混ざっているかも(女子校に通っているという学生さんも投稿してくれたのですが、大分県には女子校がないので)

投稿してくださった皆様、本当にありがとうございます!!m(__)m

それと、Twitterにはあげていないけれど

どちらも気持ちが伝わってくる投稿。ありがとうございます!

直接メールくれた高校生からは、

夏は制服のシャツが男女で明確に分かれていてスラックスが履けません。

夏が来て夏服に移行するのが嫌で仕方が無いんです。

スカートを履くのが嫌で、女装させられている気分になります。

なので上のシャツは男子用で、スラックスは女子用の冬物の着用を許可したりと、Xジェンダーを始めLGBTQへの知識を持つことや、配慮を少しずつでもいいから出来ないのかなと思っています。

制服より困っているのがプールです…

ただでさえ普段から体のラインが隠れる服を着ているのに、プールだと男女混合で授業のうえ、着替えもXジェンダーの自分からしたら苦痛です。

こんな想いをいただきました。

プール私もめちゃくちゃ嫌だったわーーーーー。

まだまだ「みえない」から「いない」とされている学校現場

私が学生の時と比べたら、だいぶ状況は違うのかもしれません。

例えば

  1. 当事者同士がツイッタ―などのSNSで誰かと繋がることができる
  2. 自分のセクシュアリティに関する違和感をネット検索して集めることができる
  3. 平成27年4月30日に文部科学省から「性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細かな対応の実施等
    について」の通知が出た
  4. 上記の一年後に「性同一性障害や性的指向・性自認に係る、児童生徒に対するきめ細かな対応等の実施について」という教職員向けパンフレットを公表

 

4のパンフレットの中に以下の文言がありました。

(2)‌性同一性障害に係る児童生徒や「性的マイノリティ」とされる児童生徒に対する相談体制等の充実

● ‌ 学級・ホームルームにおいては、いかなる理由でもいじめや差別を許さない適切な生徒指導・人権教育等を推進することが、悩みや不安を抱える児童生徒に対する支援の土台となること。

● ‌ 教職員としては、悩みや不安を抱える児童生徒の良き理解者となるよう努めることは当然であり、このような悩みや不安を受け止めることの必要性は、性同一性障害に係る児童生徒だけでなく、「性的マイノリティ」とされる児童生徒全般に共通するものであること。

● ‌ 性同一性障害に係る児童生徒や「性的マイノリティ」とされる児童生徒は、自身のそうした状態を秘匿しておきたい場合があること等を踏まえつつ、学校においては、日頃より児童生徒が相談しやすい環境を整えていくことが望まれること。

●このため、まず教職員自身が性同一性障害や「性的マイノリティ」全般についての心ない言動を慎むことはもちろん、例えば、ある児童生徒が、その戸籍上の性別によく見られる服装や髪型等としていない場合、性同一性障害等を理由としている可能性を考慮し、そのことを一方的に否定したり揶揄(やゆ)したりしないこと等が考えられること。

● ‌ 教職員が児童生徒から相談を受けた際は、当該児童生徒からの信頼を踏まえつつ、まずは悩みや不安を聞く姿勢を示すことが重要であること。

昔と違うのでは?って思っていたけれど、学生さんからの声が届いた時に、先生自ら「レズ」「ホモ」を笑いものにするような発言が現状あるということを知って、私自身も悲しかったんです。

もしかしたら、このパンフレットの存在自体を、忙しい先生方は知らないのかもしれないですね。

先生も悪気があったわけではないかもしれないし、その場の雰囲気で言ってしまっただけなのかもしれません。

だけど、もし、その言葉で目の前の生徒が傷ついたり心を閉ざしているってことがわかれば、そんなことは言わなかったのかもって思うの。

(明らかな差別発言を堂々と生徒の前で言う場合は、先生という立場である以上、許されるべきことじゃないと思ってる)

まだまだ「みえない」から「いない」になってしまっているよね。

じゃーカミングアウトすればいいじゃんなんてのは違うわけで。。。

今回答えてくれた学生さんだって、今まで生きてきた中で様々な情報などに触れて

”これは簡単に言ってはいけないことだな”

って気が付いているから多くの人がリアルな日常の中で直接かかわる人たちに言えないのだとおもう。

学校の先生方にどうなってほしいかっていうのは、学生さんが投稿に書いてくれたので、明日伝えます。

なんだか、いろいろ考えこんでしまった昨夜でした。

レズ!と馬鹿にされた時、なんて言い返せたらかっこいいか

ところで

「レズ!と馬鹿にされた時、なんて言い返せたらかっこいいですか」という質問があって、私なりに

  • 「だからなに?」って言い返す
  • 相手にしない、無視する

ってことくらいかな~って思っていたら、Facebookのコメントになるほどなぁと思う対応法について書いてくださった方がいたので紹介!

荻野ます美さんという方です。

荻野ます美さんのお子さんは重度の自閉症。荻野さんは息子さんを守るためにものすごくたたかってきた方で、私が尊敬する先輩の一人です。ブログ:こうくんを守れ!

ちょっと違うかもしれないけど、18年前くらいにネットの掲示板で「微笑み返し」運動を推奨してた。

自閉症の子供を連れていると、時にびっくりされたりあからさまに嫌な顔をされたりする。

そんな時、睨み返すなんて無理で、小さくなって逃げるしかないって話になって。悪いことしているわけじゃないのになんで?って。

私がやってた対処法が「微笑み返し」

とにかく、外出する時は身なりをキチンとして、お化粧もして髪巻いてネイルもして。

その上で「うちの子がなにか?」ってセレブな笑顔でにっこり返す。そのために夜な夜な鏡見て笑顔の練習した!

でね、実際やってみると、相手の方が申し訳なさそうに引き下がることが多かったです。

白い目の場合は難しかったけど、理論武装で突破したこともあります。(山奥の施設に入れとけ発言する人とかに)

何をしても事前準備と堂々とした態度が要るので、そのための知識や練習は必要。

自分でやるしかないから、学ぶのは大事ですよね。

こう言われたらこう返す、ってのを前もっていくつか作って練習しておく。

かなり練習しておかないと、その場ではとても言えないものです。

荻野さんには実際に会いに行ったこともあるしブログも読んでいた時期があったので、それをする荻野さんの姿を想像して涙がでそうになった。どんなに悔しい想いだっただろうなって。

馬鹿にし返すのでもなく、無視するのでもなく、微笑むということは、そんなことを言ってくる相手のことすらも否定していないわけですよね。むしろ、受け入れる姿勢でいる。・・・うぅ・・・かっこいい・・・。

これだと対立が生まれないし、もしかしたら和解が生まれるのかもしれない。

すごく難しいけど、すごくカッコいいなって思いました。

 

高校生の時の私だったらできなかったかもしれないけれど今の自分ならできると思うから、もしも、そんな場面があったら実践したいなって思うし、

あらゆる障がいのある方と一緒にいると、冷めた目でジロジロ見られることもあってさ。

そんな時もその場を逃げるようにするのではなく微笑みながら挨拶ができたらいいなって思った!

なんだかまとまりのない内容で申し訳ないけれど、今後のための記録!!

明日、いただいた声をちゃんと届けます!!

以上、オクユイカ(@Saba0m)でした!

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おく ゆいか。
介護福祉士→発達障害関係のNPO法人→特別支援学校教諭→退職して青年海外協力隊etc...
”みんな違ってみんないい” を実現する社会をつくるために、NPO法人TetoCompanyを設立し
大分県竹田市にて地域の交流拠点や福祉事業を運営。
小心者でおっちょこちょい。
LGBTサポートチームココカラ!共同代表。LGBT当事者として大分県内で講演活動等もしてます




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