こんにちは。オクユイカです。
今回は、トランスジェンダーのことを書こうと思う。
私はセクシュアルマイノリティのL。
同性が好きなレズビアンという部類に入る存在なんだけど、それまでLのコミュニティにしかいなかったから
トランスジェンダーの方とかゲイの方とかとの繋がりってほぼなかったわけなのよね。
で、繋がりだして一緒に話したりする中で、勘違いしてた!って気が付いたことや学んだことがあったのでアウトプットします。
トランスジェンダーってなに?性同一性障害と違うの?等々、疑問を抱いている方に伝わると嬉しいです。
目次
トランスジェンダーとは。
まず、トランスジェンダーとは、出生時に割り当てられた性別とは別の性で生きたい/生きている人のこと。
トランスジェンダーと性同一性障害は違うの?
「性同一性障害」というのは医学用語です。
改名するために診断書が必要だったり、体の性に違和感があってホルモン投与や手術を必要とする場合に
専門医から出される診断名が「性同一性障害」。
ガイドラインで治療をおこなう病院の場合、診断がおりて判定会議で許可が下りれば、ホルモン投与や身体的治療をすることができます。
「受診」→「性同一性障害の診断」→「判定会議で許可される」→「ホルモン投与や身体的治療が可能」
という流れ。
なので、体の性に違和感がない・改名を望んでいないトランスジェンダーの方は病院に行って「性同一性障害」の診断名を受ける必要がありません。
トランスジェンダーの方全員が手術を望んだり改名を希望するわけではないんです。
だから性同一性障害=トランスジェンダー というのは誤解です。
※アメリカでは診断名が「性同一性障害」ではなく「性別違和」に変更になっています。
トランスジェンダーが10人揃えば10人違う。
一緒にLGBTサポートチーム ココカラ!の共同代表をしている大住珊士(以下、さんちゃん)と話している時に、こう言ってた。

- そのままの身体や名前でいい人
- 名前だけ変えたい人
- 胸だけ切除すればいいという人
- 性別適合手術を望む人
- ホルモン投与だけでよいと思っている人
- 手術をして性別も変更したい人
などなど・・・。人それぞれとのこと。
性別変更のための条件が厳しすぎる!!
もし、トランスジェンダーの中で「性別を変更する」ことまで望む場合には以下の条件があります。
- 20歳以上であること
- 現に婚姻をしていないこと
- 未成年の子がいないこと
- 生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること (内性器摘出)
- その体について他の性別に係る部分に近似する外観を備えていること(外性器形成)
2の「現に婚姻をしていないこと」というのは同性婚が認められていない日本だからだよね~。
男女が結婚して、片方が性別変更した場合、同性婚を認めることなっちゃうから・・。
4と5に関しては手術が必要だということ。多額のお金がかかります。
以下の文章が参考になります。
性別適合手術は、一般の方が想像するよりもはるかに身体的負担の大きい外科手術です。
また、現在の日本では健康保険の適用がありませんので、それにかかる数百万円の費用を自ら支出しなくてはなりません。
何より、このような自らの意に沿わない性別適合手術の強要は、性同一性障害者を含むトランスジェンダー当事者に対する明白な人権侵害であるという考え方が、国際的には主流になりつつあります。
たとえば、2014年5月30日に世界保健機関(WHO)などの国連機関が共同発表した報告書(「強制・強要された、または不本意な断種手術の廃絶を求める共同声明」)では、
各国に対し、トランスジェンダーの人々に対する生殖能力をなくす「断種手術」の強制(断種手術を性別変更等の要件にすることも含む)をやめるよう勧告しています。引用:家裁が「手術なし」でも性別の変更認める…従来の枠組み広げる判断、今後の影響は?
つまり、生殖できないように内性器を摘出するのこと 性別変更等の要件に入れることに対して、WHOは反対声明を出しているということです。
私は以前こんなツイートをしました。
知り合いが、教えてくれた今日の東京新聞。
これは、すごい!! pic.twitter.com/IKEXZbptyo
— オクユイカ (@Saba0m) 2017年11月30日
この時は「多額の費用を払わなくてよくなるかもしれないなんてすごい!!」っていう素直な感想だったんだけど・・・。
そもそも、外性器を形成したところで、生殖機能は備わっていません。
本来、生殖のためにあるという前提を置いたとしたら「見た目」だけって意味あるの?っていう疑問です。
法律に合わせて「見た目だけでも「男(女)」にしろよっ!」っていう法律が基になって作られようとしている制度なんだなぁと、ちょっとモヤっとします。
もちろん、見た目も望む性に合わせたいんだ!と思っている人はそれでいいと思うし
保険適用はすごくありがたいニュースだと思いますが。
手術は必要ないけれど・・・手術をする人。
SNSで繋がっているトランスジェンダーの知り合いのある投稿が目についた。
自分では手術は必要ないと思っているけれど、好きな恋人を制度的にも守りたい。
そうなると、やっぱり手術をしなければいけないのかな・・。
お金もかかるし自分の体も傷つける。こうするしかないのか。
その人は、恋人を制度的にも守るために、「結婚したい」と望んでいます。
でも、本人は手術の必要も性別を変更する必要も感じていないから葛藤しているんですよね。
なんで、人が法律に体を合わせるんだ?!?
おかしな話です。
また、費用が日本に比べて安い&術例が多いことからタイに手術を受けに行く方が多いのですが、帰国後のアフターケアなどは無しという怖さがあるし
ホルモン投与だって続けた結果、身体的にどう影響を及ぼすかなんてわからないわけで・・・。
言うのは二度目になるけれど、必要を感じている人はすればいいと思うんです。
だけど必要を感じていないのに制度としての保証が欲しいからという理由であれば、なんだかなぁ・・・と思うわけです。
ホルモン投与や手術をしていないトランスは偽物?!
先日、LGBT温泉に登場していた芸人の万次郎さんのツイート。
昔言われた。「お前偽物やろぅ。体変えたいと思うの当たり前やん、お前違うやん!!なんでかえへんのー?」今思い出しても笑える。「当たり前」誰のものさし??
— 万次郎 (@manjiro_vs) 2017年12月15日
実は、私の友だち(手術をしよう等は全く思っていない)も、トランスジェンダーの集まりにいったときに「中途半端!」と言われて傷ついたそうです。
それから、そういう集まりを避けてたんだって。
また。トランスジェンダーの高校生が教えてくれました。
「体とかまで変えないと、いきりトランスジェンダーって言われるんですよ~」と。
なんじゃそりゃーーーー!!
さんちゃんにも聞いてみました。

黙れ出ていけっておもうし、見下しているやつに出会ったら直接言うかな。笑

中途半端やらどっちつかずやら、男女社会に対する適応障害とか。
やっぱりそういう現状があるのね・・・・。
なんでホルモン投与をして戸籍変更を希望するトランス男性が、そうではない人を見下すのんだろう?
「これが男だ!それ以外は違う!!」みたいな理想像が強くて認められないのからでしょうか。
もしかしたら目の人が「嫌だった時の自分」と被ってしまうからかしら・・・
どちらにしてもマイノリティがマイノリティを否定したり見下すのって悲しいなぁ~。
トランスジェンダーの困りごと。
常に男女二者択一を求められる。
私は自分は「女」だということに疑いを持ったことも違和感を感じたことがないから
さんちゃんが教えてくれた困りごとのひとつ、
「常に男女の二者択一を求められる」ということが言葉ではわかってもどういうことか体験的にわからなかったんですよね。
だけど、ある日さんちゃんにお願いごとをされた時に少しだけわかったんです。


こうして、ネットで大分の安いホテルを調べていたんだけど、最安値で出ていたのが
男性専用カプセルホテルだったの。
・・・あれ?さんちゃんってどっち??
たぶん、さんちゃんは男性専用の方でもきっと構わない人なんじゃないかと思うけど、ホテル的にアウトなの?え?どうなの?どうしたらいいの?!



そう言われたので、まぁいっかと思って次に安いホテルを見つけて、予約まで進んだんですよね。
そしたら、そこでも「男・女」にチェックを入れるところが!!!
たったホテルの予約をするだけで2度も「男?女?」を考える場面があった。
この部分に違和感を感じたり悩んだりしている人は、敏感になっているはず。
それを日常の中で何回も突き付けられるって
これはきついわ。
普段、自分の性別と向き合ったことがない私が感じた、貴重な経験でした。


365日かぁ・・・・。。。
トランスジェンダーのトイレ問題
スカートをはいて化粧をしているけれども、体形がゴツゴツして「あきらかに男の人だよね?」というような、そんな方を見かけたことがある人はいますか?
自らが認識している性自認が、第三者から認識されているかどうかを表す度数をパス度といいます。
このパス度が低いと、「あの人、男の人なのに女装してるよね?!」と変な目で見られてしまいます。
芸能人で言えば、トランスジェンダーのはるな愛さん。
あの方は街の中に居ても見た目で「男」と判断されることはなさそうです。これはパス度が高い ということです。
パス度が高ければ、性自認に合わせたトイレに入ることができますが、パス度が低い場合は最悪の場合通報されてしまう可能性もあります。

身長も167cmあるからばれませんでした。パス度が高いのかな。
さんちゃんは、胸は切除していて名前も改名しています。だけどホルモン注射をしている訳でもないし私より小柄です。
そんなさんちゃんはというと

会社ではさんちゃんのことを知らない人がいるし、人に会いたくないから休憩時間外の時にちょっと抜けて行く

トイレが「男子トイレ」と「女子トイレ」でしか分けてないと、トイレに行くタイミングや周囲の目も毎回気にしないといけないのかぁ・・・・。
トランスジェンダーに関する漫画や映画
トランスジェンダーが主人公の映画
一番有名で、話題なのが「彼らが本気で編む時は、」ですかね。
昨年公開されたんだけど、Wowowでの配信だから見れないわ~と思っていたやつ。
そろそろネットで配信していないか探したんだけど、huluやAmazon等の動画配信サービスでは見つからなーい
と思ったら、TSUTAYAオンラインでありました。
TSUTAYAオンラインで30日間お試し無料ができて、その前に解約すればお金はかからないということで、登録して注文。笑
届いてみたらレビューを載せようと思います。
追記:見てみたよ!見てよかった!!
トランスジェンダーの言えない事情も分かりやすく描いた漫画
「僕が私になるために」は、一時期、話題になった漫画です。元漫画家の方が男から女になる過程や苦悩を描いた漫画。
性別適合手術のこととかも書いてある漫画ってなかなか無いですよね。

画像引用:男が女になるのは、こんなに痛くてツラいんです~元男性作家が、前代未聞のルポ漫画を描いた理由
もう、なんか・・・・ただの厚揚げとソーセージと揚げ巾着袋の調理をしているだけなのに、なんだかとっても痛いのは何故だろう・・・。
ブログには書けないので、マンガをご参照ください。
最後の疑問:「性別違和」って世の中が変わったらなくなるものなの?
ここからは私の疑問。
トランスジェンダーの方が自分の体と心の不一致を感じるのは、他者との比較があるからなんでしょうか?
もしも、無人島で一人でいたら、その違和感は感じたの?!
外からの比較での違和感なのか、内面から感じる違和感なのかどっちなの?!?
ということで、さんちゃんに尋ねてみました。


周りが「男」として接してきても、胸があることは手術しないと解決しないし、声の高さもホルモン注射しないと変わらないから。
なるほど・・・。


男女の枠組みがあってもかまわないけど、それが絶対でもないし当たり前でもないという認識と、枠に当てはまらない人の席も確保されることが理想かな。
こういう「対社会」に対する理想があるからこそ、講演や交流の場を作って活動しているさんちゃん。
でも、自分のことになると説明する雰囲気や時間がなかったり、周りを動かすくらいなら自分が我慢しますってなることがしばしばあるとのことでした。

けどそこから先は常に揺れているかなぁ。
不正出血があれば内性器摘出の文字が頭をよぎるし、「対社会」になるけど出生時の性別で見られたり扱われたりするとホルモン注射の文字が頭によぎるなぁ。
※さんちゃんは、元々、周期的な生理はないけれど、不定期で不正出血があるとのこと。

ここまで色々書いてきて、素直な疑問はトランスジェンダーに色々聞くのがいいなって実感!
勉強になりました。
以上、オクユイカ(@Saba0m)でした!
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