【よっちはなそう会】地域も巻き込んで地域課題に取り組む竹田の取り組みがスゴい!

こんにちは。竹田地域おこし協力隊のオクユイカです。

行政と聞くとどんなイメージを持ちますか?

 

「お堅い場所」

「自分とは関係ない場所」

「ちょっと冷たいイメージ」

 

私は少なからずそんなイメージを持っていました。

だけどね、そんなイメージが少し変わるような取り組みが、竹田市で行われていたのでぜひぜひ紹介させてください!!

(当日の写真を撮っていないため、これより下の写真は竹田市社会福祉協議会公式HPより引用させていただきます)

地域も巻き込んで地域課題に取り組む「よっちはなそう会」

先日、竹田市で行われている「よっちはなそう会」に参加しました。

 

‘よっちはなそう‘ というのは「寄り合って話しましょう」という意味の大分弁。

 

よっちはなそう会とは、地域住民(商店や消防団なども含む)が集まって、地域の現状や気になることを気軽に出し合い

「自分たちでできること」

「地域でできること」

「地域がつながればできること」

の3つの視点で取り組んでいく為の会です。

 

企画・運営支援を行っているのは竹田市社会福祉協議会なんだけど、竹田の行政機関なども関わっています。

 

よっちはなそう会で出た意見は社会福祉協議会だけでなく行政にも届けられ、

行政は、よっちはなそう会等からでた地域課題について各課施策と連携をとって推進していきます。

 

でもね、よっちはなそう会は

行政にものを言う為の会ではなくて、自分たちの問題をどうしたら解決できるのか?というあくまでも地域の方が主体。

 

地域の方集まるの??と思っていたけれど、40人弱の地区の方が集まってました。

これが地域の繋がりなのか!!!とこの時点でもう感動してた。笑


竹田住民の困りごと「移動問題」の解決まで。

竹田市は山も多く移動手段で困っている高齢者の方も多いです。

そこで生まれたのが「カモシカ号」

かわいいでしょ。これ、私が書いたんです。

 

嘘です。

 

 竹田市で2日から新たな予約型乗合タクシーの実証運行が始まりました。

これは市の中心部と嫗岳や宮砥などの地区を結ぶ乗合タクシーを新たに予約制に変更して「カモシカ号」の愛称で運行するものです。

今回、利便性を向上するため利用者の自宅や行き先では可能な限り 玄関前まで乗り入れるようにしたということです。

実証運行の期間は1年間で1日3往復の合い間の回送時間を使い祖母山などの登山道に直行便も運行されます。

引用:TOSニュース

このカモシカ号は今のところ1年間の試し運転。今後継続されるかどうかは利用者の人数等によるそうです。

実際に運用を始めて

・電話番号が長いのでかけるところまで行けない高齢者がいる
・カモシカ号のことを知らない人もまだ多い。

そんな部分が課題になっているとのこと。

どうしたらカモシカ号を地域の方が利用するのか?

この日のよっちはなそう会では、カモシカ号の説明の後「カモシカ号の利用者を増やすにはどうしたらよいのか」

ということについて、地区の方同士でグループワークを行いました。

出たアイデアを付箋にどんどん書き出します。

 

地区の方々から出てくる意見を聞きながら私自身も「こうすればいいんやないかなぁ〜」って思うことがあったけど

地区の方が話すことが大切。と言いたい気持ちを堪えました。

(・・・・ブログとか書きだしたら、自分の意見がはっきりしだしてすぐに言いたくなる悪い癖。笑)

 

当たり前だけど、やっぱり地区の方は地区の方が一番わかっているなぁって実感!

たとえば、

『電話番号が長いのでかけるところまでいけない高齢者がいる』

という課題に対して、私は

電話番号や利用者番号などなど手続きの手順をすべてわかりやすく書けばいいと、心で思っていたのだけれど

 

「電話番号だけわかればいいわぁ」

という意見にみなさん頷かれていました。

他にも「あんまり大きすぎても貼る場所にこまるわなぁ」との意見も。

 

地区の方は「電話をかけるところまでできたらなんとかなる」ということをわかっているからでしょうね。

 

地域の繋がりをわかっていて、顔見知りになれば「誰かが助けてくれる」という前提があるから、

電話番号だけでも良いという意見が出たということが、その後の会話の中から伝わってきた。

 

地域の人との繋がりがまだまだわからない私にはない視点です。

最後は意見をまとめて紙に書いて

地区ごとに発表をしました。

 

自分たちの地域を自分たちで考える。

20代前半の時に屋久島へと一人旅しに行った時のことを思い出した。

 

別に登山が好きな訳ではないけれど、「そこに山があるからのぼらなきゃいけない」という謎の義務感にかられて

山に1泊するコースで九州一高い山、宮之浦岳に登った。

今では考えられないけど準備もろくにせず。

霧もすごかったーーーー。

山頂までのぼり、下山をはじめて数時間。

もう少しで終わるぞ!っていうところで、これまで来ていたレインコートを脱いだところ大雨が降り全身びしょびしょ。

さらに、麓まで下りる手段がわからない・・・。

 

ここからどうしようかなー。と気楽にボーっとしていたら、一台の軽トラにのったおじちゃんが私をひろってくれたことがあった。

 

屋久島についての話をしながら山道をくだっていると、山の上から流れてきた木の枝が側溝の流れをせき止めててね

そしたら、そのおじちゃんは急に軽トラを止めて、大雨の中、車から降りて木の枝をかきはじめたんですよね。

 

 

「自分たちの島は自分たちで守らないと」

 

 

そうやって言う姿がすっごくかっこよかった。

同じく、竹田の地区の方も、自分たちの地域をどうにかしないと!という意識を持っていて、素敵だと思った。

 

それだけ地域課題が山積みで既に見える形で現れているからっていうもあるのかもしれないけど。。。

 

自分たちでできることは自分たちで。

「地域における課題は、まず地域住民である市民の皆さんが地域の社会資源を生かして問題解決につなげていく、

行政はそうしたみんなで支え合いながら問題解決することができる地域づくりをしていく、そういう姿を目指しています」

引用:第2次竹田市地域福祉計画 市長あいさつ

 

「自分や家族ができること」

「地域においてできること」

「行政が取り組むこと」

「社会福祉協議会が取り組むこと」

第2次竹田市地域福祉計画にはこの4つの項目にわけて、具体的な取り組み内容が書かれていて、実際にこの通り動いています。

 

一つの地域課題を皆で連携して解決していこうとする姿が、地域の在り方として素敵だなぁと感じたので、ついついブログに書いちゃった。

私はようやく地域に目を向けだした段階。どんどん学んでアウトプットしていくぞーーーーーーー!!

以上、オクユイカ(@Saba0m)でした。

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おく ゆいか。
介護福祉士→発達障害関係のNPO法人→特別支援学校教諭→退職して青年海外協力隊etc...
”みんな違ってみんないい” を実現する社会をつくるために、NPO法人TetoCompanyを設立し
大分県竹田市にて地域の交流拠点や福祉事業を運営。
小心者でおっちょこちょい。
LGBTサポートチームココカラ!共同代表。LGBT当事者として大分県内で講演活動等もしてます




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