子どもに対して
「なんでわからないの?」
「うるさいから静かにしなさい!!」
心に余裕がない時って、そんな言い方になってしまいませんか?
パートナーに対しても
「もぉ~早く準備してよーー!」
「使ったらすぐに元の場所に戻してよ!」
と言ってしまったり・・・。
あ、それ私かも。
(パソコンでお絵かきはじめたよ)
そこで大事なのがアイメッセージ(私メッセ―ジとも呼ばれます)
私はこれまで、子どもたちと関わる仕事をしてきました。多くは発達障がいのある子どもたちです。
最初のころは関わり方が上手くいかず、関係を余計こじらせたり、距離ができてしまうこともありました。
しかし、アイメッセージで伝えると伝えたいことが相手に上手く伝わり、子どもともいい関係を築けるようになったり・・・興味がある方は読んでみてくださいね(^^)
目次
アイメッセージとは??
アイ(I)メッセージとユウ(YOU)メッセージ
トマス.ゴードン博士が「親業」の中で提唱したコミュニケーションの方法です。
アイメッセージとは「私は○○だと思う」「私は○○な気持ちになった」というように、自分の気持ちを伝えるということです。
それと反対なのがYOUメッセージ。
「(あなたは)早く、宿題しなさい!!!」「(あなたは)なんでわからないの?!」「もぉ~(あなた)早く準備してよーー!」「あなた、使ったらすぐに元の場所に戻してよ!」
冒頭の言葉に「あなた」が入ります。これらはすべて、YOUメッセージです。
なぜ、YOUメッセージは伝わらないのか
Youメッセージは、相手を責める、否定・批判する、悪口、自己主張する時に使われることが多く、ひどい場合は人格否定になります。
そのような言葉を相手に向けていると自己肯定感の低下にも繋がるんです。そして、いい関係を築くのが難しくなる・・・・。
想像してみてください・・・・・・
ここでは完全に攻めてます。
一見、サザ○さんのポテチをとった、カ○オ君が悪いですよね?
(どーみてもサザ○さんとカ○オ君よね?)
でも、カ○オ君学校でこんなことが・・・
カ○オ君、実はイジメられているんです。フグ田さんに・・・・。今
日の給食のから揚げも牛乳、そして白ごはんまで取られてしまったので、食べれなかったんです。
・・・・お腹ペコペコで帰宅した時に目に入ったポテチ。つい食べてしまったんです。
YOUメッセージを使うと、カ○オ君のことを責めてしまいます。そしてカ○オ君が自分の想いを言えなくなってしまう。
いつのまにか
サザ○は敵だ!!!!
に、なり、いずれ・・・・
カ○オ(18)
大変です。家族の団欒を賑わしたアニメが終わる危機です。
そこで、役立つのがアイメッセージ!
「わたしも、食べたかったなぁ。一緒に食べれなくて悲しいなあ」
「(わたしも)お腹減ったなぁ」
「今日はいっぱい食べてどうしたの?(わたしは)あなたが心配だわ」
なんだか・・・・食べて申し訳なかったなぁという気持ちになりません??
そして、責められていないので、カ○オ君も、学校での出来事を話そうという気になるかもしれません。
アイメッセージで、相手を非難せずに、想いを伝えよう。
多くの人の場合非難や攻撃を受けたと感じると、拒絶や反発心が芽生えてしまいます。
責められると真実も話したくなくなる。敵と感じる相手に、弱さなんて見せられないですよね・・・・・
だからYOUメッセージは相手に伝わりにくいんです。
これまで関わってきた発達障がいの子どもは、「なんでできないんだ」と、怒られたり責められる経験をしている子どもも多いです。
そういう経験をしている子どもは、自分自身が攻撃されることに対してすごく反発しますし、小さな失敗も恐れて消極的だったりします。
自分自身を守るためなんだと思います。だから、余計、YOUメッセージでは伝わりませんでした。
※発達障がいのあるお子さんに対してアイメッセージを使う場合
「わたしも、食べたかったなぁ。一緒に食べれなくて悲しいなあ。次は半分ずつにしようね」と、
具体的な指示も合わせて伝えると混乱することが少ないです。
アイメッセージは相手を批難することなくこちらの想いを伝えることができる一つの方法!!
なんで、相手に伝えたいことが伝わらないんだろう?とお悩みの方、試してみてくださいね。
では。
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