こんにちは!発達障害のお子さんの教育・福祉分野で活動しているオクユイカ(@Saba0m)です。
日本には、発達障害の方と関わる仕事や資格は多くありますよね。
私自身は、介護福祉士、特別支援学校教員の免許などを持っているのですが
最近、自閉症スペクトラム支援士の資格を取得するために講座や試験を受けました。
この記事では、自閉症スペクトラム支援士の資格についてや、取得するための費用
試験の内容等について書いています。
これから取得しようと検討されている方の参考になったら嬉しいです。
目次
自閉症スペクトラム支援士とは
自閉症スペクトラム支援士は、「NPO法人 日本自閉症スペクトラム支援協会 日本自閉症スペクトラム学会」の学会認定資格です。
日本自閉症スペクトラム学会は、自閉症・発達障害者の教育・医療・福祉面の向上発展のために
研究・実践を促進する学会で、会報の発行や、研究紀要等の発行を行っており、
学会に入会すると、それらが送られてきます。
学会に入会するには学会費を払う必要があり、年間7000円。
学生及び自閉症者本人、それに準ずる方は4500円です。
私自身も、学会に入会をしている学会員なので、定期的に会報や研究紀要等が送られてきます。



自閉症スペクトラム支援士の資格を取得したい!と思った場合は会員になるほかに、一定の条件があります。
自閉症スペクトラム支援士になるための条件とは

自閉症スペクトラム支援士の資格を申請するためには学会員になっていることが必須。
また、それ以外にも以下のいずれかを満たしていなければなりません。
- 学校(幼・小・中・高・大・専修学校等)の教員
- 公的な児童相談機関の職員(非常勤職員を含む)
- 保育所や児童福祉施設の職員(保育士、指導員、各種専門職員(非常勤職員を含む)
- 日本自閉症スペクトラム学会が指定する民間の自閉症指導機関の職員(非常勤職員を含む)
- その他、自閉症に関連する医療機関(医師、看護士、理学療法士、言語聴覚士等)やその他の自閉症に関連する職種に従事する者、および従事していた者
- 学校心理士・臨床心理士・臨床発達心理士等の関連資格を有する者
- 大学・大学院の学生等で、現在、自閉症スペクトラム支援士(EXPERT)の資格を有するスーパーバイザーの指導の下に自閉症の臨床・研究に携わっている者
- その他、認定資格があると学会が認めた者
いずれかの条件が満たされた上で
- 講座や研究大会に参加し、ポイントをためる
- 試験に合格する
ことができれば、自閉症スペクトラム支援士の資格を取得することができます。
自閉症スペクトラム支援士は3種類ある
自閉症スペクトラム支援士には
- STANDARD・・・自閉症の理解と支援に関する基本的な知識を有しており、自閉症児者への支援を一定期間行っている人材あることを示す。
- ADVANCED・・・豊富な実践経験を生かし、学校や職場でリーダーとして活躍できる人材であることを示す。
- EXPERT・・・専門性を生かし、研修会等で講師あるいは学校や職場においてコーディネーターとして、また後進の指導に当たることができる人であることを示す。
の三種類あり、それぞれ条件が異なります。

自閉症スペクトラム支援士の試験問題の難易度

気になるのが、試験についてではないでしょうか?私もどんな問題が出るのかは受ける前からすごく気になっている部分でした。
修了試験は、設問40問中30問正解で合格。4択から正解を選ぶ、選択式問題です。
記述式がない分簡単ですが、受けた感想は、「想像よりもやや難しかったかなぁ~」という印象。
試験勉強全くしていません。講座を真面目に聞いて受けただけです。
3問ほど、当てずっぽうに選んだ問題がありました。

今回私が受けた試験は自立活動に関する問題も出題されていました。
特別支援学校・学級には「自立活動」という指導領域があり、日常生活や学習場面で生じる様々な困難を改善・克服するための指導を行う。
私自身が特別支援学校教員として勤務していた経験があるから解けたものの
講座で初めて教育課程の話を聞いたかたであれば中々スーッとはいってこないのではないのか?と感じました。
その他、薬の種類に関する問題や、制度の名称や成立した年についての問題等々・・・。
難しいと感じるかどうかは、その人の経験や知識次第だと思います。試験の後に知り合った方は「難しい!!」と仰っていました。
自閉症スペクトラム支援士の資格取得のために必要な費用

自閉症スペクトラム支援士には3種類あると述べましたが、ここでは、一番最初に取得するであろう自閉症スペクトラム支援士(STANDARD)を取得するという前提で書きたいと思います。
資格認定講座や研究大会に参加することで一定のポイント(STANDARDであれば9ポイント)を取得する必要があります。
資格取得には会員になっている必要があるので、会員価格で表示されている講座受講費等を記載しますね。(会員と非会員で費用が異なる)
【学会費】
年間7,000円
【講座受講費(9ポイント分)】
13,500円
【研究大会参加費】
7,000円
【修了試験受講料】
5,000円
【申請費用】
40,000円
(申請料: 10,000円)
(登録料: 30.000円)
合計:72,500円
自閉症スペクトラム支援士の仕事や求人
自閉症スペクトラム支援士単体で募集している求人は私が探した限りではありませんでした。

ただし、福岡県の高等学校特別支援に関する事業をされている会社の「相談員」としての求人に
【相談員(スクールカウンセラー)】については、上記の事柄に加えて、以下のいずれかの資格をお持ちの方を優遇します。
特別支援教育士、臨床心理士、精神保健福祉士、自閉症スペクトラム支援士、学校心理士など。
と書かれていました。
今後も、このような形で求人に記載されることはあるかもしれませんね(^^)
自閉症スペクトラム支援士の資格が仕事にどう生かされるのか?という点ですが、自閉症スペクトラム支援士の資格を取得したからといって給料が上がるわけでもありません。
資格を取得し、自閉症スペクトラムの方の支援に役立てたい!と思ってる方が多いということではないでしょうか。
また、自閉症スペクトラム支援士の資格は更新しなければ失効してしまいます。
更新するためには一定の講座を受ける必要があります。
つまり資格を持ち続けるということは学び続ける必要があるということです。
大事ですよね、これ。
支援に関する研究もどんどん進んでいっています。
今ある知識だけで進んでいかないようにしなければなぁ~と思います。(自戒の念を込めて)
資格認定講座の講師は最先端をいく知識も経験も豊富な方ばかり!!
普段、支援だけをしているだけでは得ることができない情報も知れて、非常に有意義な時間を過ごすことができました(^^)
資格取得まで目指さなくとも、認定講座などは受けることができるので、一度受けてみるとよいかもしれませんね。
また、資格取得には実践が必要です。
- 過去5年間において1年以上の実践(職歴)
- 常勤・非常勤問わず、在職証明(職歴)
- 職歴のない場合は実習48時間以上
もしも、実践が無い場合は、実習もしくは勤務する必要があります。
一番、実践の場として入りやすいのが、放課後等デイサービスや障がい者施設です。
資格が不要の求人の募集もあるので、探してみたはいかがでしょうか。
かいご畑という求人サイトとツクイスタッフの求人サイトに、放課後等デイサービスおよび障がい者施設の情報が載っていたのでリンクを貼っておきますね。
お住まいの地域にて求人があるかどうか調べてみてはいかがでしょうか。
以上、オクユイカ(@Saba0m)でした!
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