こんにちは!
特別支援学校教諭として特別支援学校で働くまでは、放課後等デイサービスの支援員、児童発達支援に携わっていた、オクユイカです。
放課後等デイサービスってどんな仕事内容なの?
放課後等デイサービスで働くのは大変??
などなど迷っている方もいると思うので、仕事内容ややりがい、求人の見つけ方について書きます。
目次
放課後等デイサービスとは
放課後等デイサービスは、6歳~18歳までの障害のあるお子さんや発達に特性のあるお子さんが、放課後や土日、夏休みなどの長期休暇に利用できる福祉サービスです。
支援学級や支援学校のお子さんが多いですが、通常学級に通っているお子さんも放課後デイサービスに通うケースもあります。
放課後、学童保育に通うお子さんも多いと思いますが学童保育は人数も多く(私が見学をしたところは指導員2〜3名、児童40〜50名程)、指導員が学習を指導することはできないことになっています。基本的に、特性に応じた支援を受けることが難しいです。
その反面、放課後等デイサービスでは、特性に応じた配慮をしながら
- 放課後の居場所づくり
- 安全に遊ぶことができる場所の提供
- 個別療育
- 一時預かり
等が可能です。
小学校入学から高等学校を卒業する18歳(場合によって20歳)までの児童・生徒を対象としているのが放課後等デイサービスで、未就学児を対象としているのが「児童発達支援」
遊びの中から主体性を育てたり、自分でできることを増やしたりすることが主な目的ですが、保護者の方の心理的なサポートも行うこともあります。
事業所によって活動内容や質が異なるので、どのようなデイサービスかどうかは数か所を見て比較することをおすすめします。
放課後等デイサービスの1日と仕事内容
放課後等デイサービスは、就学児が学校が終わった後にスタートするため、始業時間が遅く、12時半頃〜20時頃の勤務が多いです。
ただし、事業所によっては「朝番」「遅番」とわけている場所があったり、自分が働いている放課後等デイサービスに子どもを預け、子どもと一緒に帰るというスタンスをとっている方もいるようです。
以下にかく、「放課後等デイサービスの1日」は私が働いていた放課後等デイサービスについてです。あくまでも参考の一つとして読んでいただけたら幸いです。
出勤後〜
出勤簿を記入して活動の準備をします。その後、支援者同士でミーティング。
その日に放課後等デイサービスを利用される児童の確認、送迎の順番の確認等を行います。
また、細かいスケジュールがある方が見通しを持って安心して遊ぶことができる児童にはスケジュールの準備、その他写真カードが必要な児童には写真カード等々、支援ツールが必要な場合はその準備をします。
その後は、送迎組と事業所内で子どもを迎え入れる準備をします。
送迎組は、児童の学校が終わる時間に合わせてお迎え。学年によって授業終了時間が異なるので、何度も学校を行き来することも多いです。
事業所内に残っているスタッフは、おやつ・飲み物の準備、清掃等を行います。
13:30頃〜学校から児童・生徒が来所しはじめる。
小学校低学年だと、13:30頃にお迎えです。
個別支援が必要なお子さん、医療的ケアが必要なお子さんはマンツーマンでつきます。
手洗いやうがい、スケジュールの確認をして各自、自由に遊びます。
当時、勤務していた放課後等デイサービスは個別の療育プログラムというものはしていませんでした。
ただし、先ほど”各自、自由に遊ぶ”と書きましたが、支援者が不要という訳では決してありません。
「遊ぶ」ことを大切にしている事業所で、遊びの中から本人の主体性や人間関係などを学ぶことを大切にしていました。
例えば、自閉症スペクトラム障害のあるお子さんは、自分の好きな遊びを一人でずっと行っていることも多いです。その時間自体も必要ですが、他者との関わりやその遊びを広げる工夫も必要です。
また、友だちと遊びたい気持ちはあるものの、相手との距離をとるのが難しくトラブルを起こしてしまいがちなお子さんもいます。そんなお子さんに対しては、代弁したり、トラブルが起きないような関わり方を伝えたり等の支援をします。
個別支援計画が一人一人あるのでそれをもとに、「どのようにしたら、他の遊びや他者にも興味持つのかな〜?他の人とのコミュニケーションがうまくとれるのかな〜?」などと考えながら支援をしていました。
公園に行ったり、近くの川でザリガニ釣りをしたりすることもありました。私は外で遊ぶことは子どもにとって非常に大切だと思っています。
ですが、ある事業所を見学した時に”外出はNG”でした・・・。リスクの面からなのか人手が足りないなのか事業所それぞれの考えや事情があるとは思いますが、事業所の考えと合わない場所で働くとなると、精神的にきついと思います。
15:00頃〜おやつの時間
ある程度のおやつの準備は支援者が事前に行います。
お菓子を自分で選ぶことや食べた後の片付けなどは子どもたちにしてもらっていました。
「お菓子は1人3種類(個)まで」と決まりがあったのですが、これも自分で”選択”をしたり、3個までという”ルールを守る”練習でもあります。
それが難しいお子さんへの支援や、お菓子を一気に口に詰め込んでしまうお子さんもいるので、支援者は常に”支援”の意識を持ちながら関わります。
連絡帳を書いて保護者に渡す事業所は、隙間時間を見つけて連絡帳に、その日の子どもの様子を記入します。
17:00頃〜送迎開始
基本的に、放課後等デイサービスは学校まで迎えに行き、帰りは家まで送ります。
保護者の方とお話する時間はとても貴重で、当日の子どもの遊びの様子などを報告しつつ、家庭での様子や保護者の方の困りごとを聞いていました。
利用者の人数にもよりますが、送るだけでも1時間ほどかかります。送迎に行かないスタッフは、送迎の間に事業所内の片付けや掃除を行っていました。
事業所に戻り、振り返りや記録を行う。
子どもたちを無事送り届けた後は、支援者同士で振り返りの時間です。
児童に対する関わり方について、子どもの変化、課題やよかったこと等を話し合うのですが
この振り返りの時間があったおかげで、子どもに対する共通認識を持つことができ、それが良いチームワークに繋がっていたように思います!
よい支援をするためには必要な時間でした。
あとは、記録する時間。
児童一人一人の様子をパソコンにて記録していました。
20時に終了!!!
長期休暇や土曜日は1日プログラム
平日は、学校が終わってから〜17時くらいまでが直接児童と関わる時間ですが、土日や長期休暇はお預かりする時間が長くなります。
遊びのプログラムやイベントを企画します。朝~夕方までの時間帯を子どもたちと過ごすので、楽しいですが、支援者は体力的にはハードです。
外出プログラムでは、子どもの新たな一面を見ることができるよい機会です(^^
放課後等デイサービススタッフのやりがい
私が放課後等デイサービスで働きだした当初、通信制の大学で教員免許を取得していたものの、実習以外で児童と密に関わることはあまりありませんでした。
当時は、教員を目指していたこともあり、とにかく”学びたい”という思いが強く
そのことを面接官にたずねたところ、即答で「それは、絶対に学べる。教員を目指しているアルバイトさんも多い」言われたことで、そのNPOで働きたい!と強く思い、支援員として働くことに・・。
その言葉通り、子どもたちと接する中での学びや他の支援者から関わり方を学ばせてもらったりと毎日楽しかったです。
今振り返ってみても、素敵な職場だったなぁと思います。
尊敬できる先輩や知識豊富なスタッフがいるかどうかで、身につく支援力が変わってくると思います!!
また、職場だけでなく外部の研修にも積極的に学びに行くことが大切だと思います(^^)
放課後等デイサービスで働くのに資格はいるの?
最初に結論を述べますと、資格がない人でも働くことはできます。
支援員の人数は
児童指導員・保育士、障がい福祉サービス経験者(2年以上)は、通所する児童の数が10人までなら2人以上。
10人を越える場合は、2人に加え、障害児が5人またはその端数を増すごとに1人を加えた数以上。
サービス提供時間中に2名の職員が必ずいる必要があり、そのうちの半数以上、つまり1人は保育士、または児童指導員のどちらかでなければいけません。
資格がある人を必ず配置しなければいけないのである方が有利ですが、資格が無くても求人は多くでています。
おわりに。放課後等デイサービスはきつい仕事ではない
支援が必要なお子さんに関わる仕事って、学校、地域、療育現場、医療等 様々。
私も放課後等デイサービス支援員、特別支援学校教諭、重度の障がいのある方の入所施設、青年海外協力隊での障がい児支援・・・
それぞれの場所で実際に働きながら学びました。
知識だけを詰め込んでも活用できなければ役に立たないし、逆に経験だけで進んでも間違った支援をしてしまうことになります。
はじめて子どもに関わる仕事をされる方は、心配な気持ちになることもあるかもしれませんが・・・
そこを乗り切って、かわいい子どもたちとの出会いを楽しんでほしいなぁと思っています!
時には自傷・他害がひどいお子さんもいますが、自傷・他害は、そのお子さんの苦しさが表面に出ているだけのことが多いです。
是非、どのような支援であれば自傷・他害が起きないのか等を勉強してみると、より一層支援が楽しくなると思います。
放課後等デイサービスで働いた時に「キツイ」と思ったことは一度もありませんでした(^^)
ではでは、長くなりましたが、ここらへんで書くのを終わりたいと思います。
かいご畑という求人サイトでは放課後等デイサービス等の求人も載っていたので、
まず現場を見たい!というかたは探してみることをおすすめします。
以上!オクユイカでした(^^)
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