同性同士の結婚式は幸せいっぱいだった・・「制度」が使えなくても「結婚」はできることを実感。

こんにちは。オクユイカ(@Saba0m)です。

5月20日に、友だちの同性カップルの結婚式にミカンちゃんと一緒に参加してきました。

結婚式を挙げた同性カップルのお友達はいるのですが、都合が合わず行くことができなかったりしていたので、今回は初めて。

招待状が届いた時から、当日が来るのをワクワクしてた。

同性同士の結婚式って?

結婚式を挙げたふたりのこと

りょうちゃん&みいちゃん とはインスタがきっかけで繋がった友だちなんだけど、年齢差があることや関係性がミカンちゃんと私にそっくりでして。

みい
1人じゃ寝られへん!!りょうちゃんがいない時は寝られへんから私の睡眠妨害せんで!笑

って話すような、年下のみいちゃんと、

そんなみぃちゃんに塩対応しながらも

りょう
ほんましゃーないな~

って温かく見守るような愛情いっぱいの年上のりょうちゃん。

 

※二人の絵は、私の絵では申し訳ないなって思ったからミカンちゃんに書いてもらいました笑

もうすぐお付き合いして2年になる二人。結婚式を挙げることを決めたのは付き合って数か月のことだったそう。

りょう
何年も付き合ってなんになるん?何年付き合っても別れる時は別れるんやで。

何年も待ってたら私は一体何才になるん?笑

サバサバしたりょうちゃんらしい、そんな会話があったようで。

この会話だけ聞くと、りょうちゃんが一方的なようになっちゃうけど、全然そんなんじゃなくって!

(手の上で転がされるのが好きなみいちゃんは喜んでるんだよね!!笑)

 

まぁ・・・そんなところも私とミカンちゃんみたいです・・・。笑

 

もうすぐお付き合いして二年になる二人が付きあう前のことや付き合い初めの頃のこと、プロポーズ、両家顔合わせ等々・・・

これまでの経緯をインスタでも投稿していて知っていたので、親近感があって、もともと大好きな二人なのですが

今回の結婚式の出席でもっともっと大好きになった!!

式場は、神戸の海がきれいに見える場所。

式が始まる前から感動しまくりで涙を堪えるのに必死、必死!

ツイートしている瞬間は文字を打つことに集中していたので一瞬涙目ではなくなったけど、ツイート後はまた感情を抑えるのに必死で。

「りょう&みいちゃんは今、どんな気持ちでいるのかな?」

「ここに来ている友だち(ビアンの)はどんな気持ちで見てるのかな?」

「・・・お父様、お母様はどんな気持ちなんだろう?おばあちゃんは?!」

それぞれの想いがその場所にあるわけで、性別が同じというだけで乗り越えなきゃいけないことが増えることは確かだと思うから、

それを乗り越えて二人が「今日」を迎えるのだなぁと思ったら、やっぱり私も胸が熱くなるわけでさ。

人前式で「永遠の愛」を誓い合った二人。

挙式のタイプには教会式、神前式、人前式というのがあるようなのですが、りょう&みいちゃんの結婚式は「人前式」でした。

人前式というのは、参列者全員が結婚の証人になるというスタイル。

証人のサインも友だちの同性カップル。

 

ファーストバイトの場面も、友人カップルが最初に見本を〜ということで2組呼ばれたけれど、その二組も同性カップル。

そんなのが、当たり前の光景に私はすごく嬉しくなった。

披露宴では、りょうちゃんからみぃちゃんへのギターを弾きながら歌のプレゼントのサプライズが・・・。

司会の方に「なんでギターをはじめようと思ったんですか?」と尋ねられたゆうちゃんが

ゆう
老後のボケ防止に。今の内から手を打っとこーかなーっておもって

と答えるあたり、さすが関西人だなぁって笑っちゃいましたが。

りょうちゃんは2か月前からギターをはじめて練習。みいちゃんと常にいる中でばれないように時間を作って練習したんだって。

いきものがかりの「笑顔」という曲は二人の想い出の曲なんだそう。

普段はちょっと低め?の声なのに、一生懸命ギター弾きながら高い声で歌うから

おく
え!!なにこのギャップ!!キュン♡

ってなりました。

みいちゃんからも手紙のサプライズがあって、どっちもものすごくあったかい気持ちになった。

 

余談ですが、60名程の参加者の中で、新婦のご家族をのぞくと、セクシュアルマイノリティの参加者の方が多かった訳なんだけど

そうなるとマイノリティ(少数派)とマジョリティ(多数派)の逆転現象がおきる!!

後から新婦2人に聞いたのですが、友人(ノンケ)の方たちからも

”友人代表スピーチの中にセクシュアルマイノリティって言ったけど、マイノリティはこっちだね“

だとか

”あの人たちも・・・そうなの?“みたいな会話

ゲイではない方が、ゲイだと間違えられてたり・・・中々ない体験をさせてもらったように感じます(笑)

 

同性カップルの結婚式への参加は初めてだったけど、新婦が二人いるということ、二人ともウェディングドレスだということ以外は、通常の結婚式とは何も変わりはありません。

“新郎” ”新婦” と書かれているところは ”新婦” ”新婦” となっており、式場のスタッフの皆様も温かい対応で、二人も安心しているのが伝わってきました。

結婚式も披露宴も、幸せな雰囲気でいっぱい!

二人の表情が出せないのが残念だけれど、笑顔いっぱいの写真がたくさんです(^^)

同性同士の結婚式のこと家族にはどう伝えたの?

結婚式と披露宴の日の夜、私とミカンちゃんは神戸のホテルに宿泊したんだけど

すっかり、りょう&みいちゃんのファンになった私は

おく
二人に今すぐ会いたい!竹田にくるかな?あーー早く会いたい!!
おく
りょう&みいちゃんのどっちかじゃなくて、二人合わせて愛おしいの!!!♡

そんな発言をミカンちゃんに向かってずっとしていた私。

 

そんな想いが通じたのか、次の日の朝、近くのホテルに二人が宿泊していることが判明。

なんと、ベランダに出て手を振っている二人が遠くに見える位置に(笑)

 

さすがに、結婚式の次の日で二人は疲れているかなって思ってお誘いは遠慮していたのですが、りょう&みいちゃんから誘ってくれたので会うことに♡

 

その時に、気になっていた話を聞くことができました。

 

それは家族のこと・・・

披露宴のエンドロールでは事前に集めていた参列者の写真に、りょう&みいちゃんがメッセージをつけて流したんだけどね

↓これは私とミカンちゃんのやつ
もちろん、家族へのメッセージも流れていたんだけど、その中に、みいちゃんのお姉さんのメッセージと写真がなかった。

あれ?もしかして、会場にいた人はお姉さんじゃなかったのかな??って気になっていて・・・。

 

おく
ねね、みいちゃんのお姉さんってさ・・・

って聞いてみると、みいちゃんが答えてくれました。

みい
それがさ、きてくれてん!!来ないっていってたのに挙式の扉が開いて目に入ってきて泣きそうになった〜
おく
え???そうだったんだ・・・来ないっていうのはなんでだったの?
みい
ずっと「行かない」って言ってて、「誰も喜ばない。」って。そんなことないことを話しても「そんなん喜んだとしても表面的なものやって」って言われててさ

 

そうだったんだ・・・・。

みいちゃんのお姉さんもきっと、色々な想いと向き合って、あの日、あの場所にいたんだってことを考えると

ブログを打っている今も涙が流れてくる・・・・涙

 

お父さん、お母さんの話もしてくれた。

みい
最初は結婚式をすることを伝えたら「お金もかかるししなくていいんじゃない?」って言われててん。

だから、「もし相手が男の人で、男女での結婚式をするって言っても同じこといってた?」って聞き返した。そしたらその時は少し考えるような感じで・・・

みい
数日後に「お父さんとお母さんが出席したら嬉しい?」って聞かれて出席してほしいことを伝えたら「出席する」ってなったの
おく
そっかぁ・・・そんな色々なことがあったなんて表面的にはわからなかったわぁ~・・・

ゆうちゃんのご親族は、ゆうちゃんが大好きだというおばあちゃんも来席していました。

おく
おばあちゃんにはなんて言ってたの?
ゆう
結婚式のことを伝えた時「ダブルウェディングドレスやから驚くかもしれんけど」って伝えてて、おばあちゃんは「二人ともウェディングドレスなんてそんなのけったい(変)やわ〜」って言ってたよ。

それでも誰一人欠けることなく結婚式に参加した二人の家族。

 

その後、みいちゃんがインスタで結婚式のことをこう書いてた。

私がここまで書いたコトが浅いなぁ~消そうかなぁ~って思うくらい、想いがものすごく伝わる文です。

お互い親にカミングアウトはしてたけど
“結婚式”となると
すんなり受け入れられないかもしれない…と思い、悩み、考え、

家族みんなに私達2人の結婚式を受け入れられる時間をまずは与えなくては…

と彼女と考えて

一年半前から私達2人の結婚式はスタートしました。

お互いの家族との仲を深めても
顔合わせまでしても
やはりどこか結婚式には
乗り気ではない家族たち。

私達2人の結婚式に
“付き合ってくれてる”
親や家族に対しては
“申し訳ない”
というそんな気持ちで結婚式に挑みました。

私のお姉ちゃんは結婚式に反対で欠席することになってました。

家族が1人欠けた結婚式。
本当は大好きなお姉ちゃんに来て欲しかった…

でも、当日になって
チャペルのヴァージンロード歩いてる時に
お姉ちゃんの顔が見えて、号泣…

これで家族全員揃いました。

大好きなお父さん
大好きなお母さん
大好きなお姉ちゃん
面白いお兄ちゃん(大好きちゃうんかいw)

お母さんもお父さんも
嬉し泣きして喜んでくれて
「出席出来て良かった。ありがとう」て言ってくれて

彼女の親子さんも
沢山沢山泣いてました。

悲しみの涙じゃなく
嬉しくて沢山の涙を流す
パパとママをみて
本当に愛されて育ってきたんだなぁ。嬉しいなぁ。一生大切にしなきゃって気持ちが引き締まったり

彼女のおばあちゃんは
「ダブルウェディングなんてけったいやなぁー」って言ってたのに
当日は
「りょうちゃん、良かったなぁ、良かったなぁ」って
式が終わった後も喜びの電話が掛かってきたり

叔父ちゃん叔母ちゃん
大好きな従姉妹

「彼氏ちゃうねん!女の子!結婚式すんねん!」って言って叔母ちゃん絶句になるぐらいびっくりしてたけど
.
来てくれて祝ってくれて
写真も楽しく撮りに来てくれて

家族、親戚に
“私たちに付き合ってもらってる結婚式”
から

私たちが思いもしなかった
結婚式になりました。

心の底から
祝福して喜んでくれて
「ありがとう」
「おめでとう」と言われる
素敵な素敵な
温かい“親孝行”が出来た結婚式になりました。

それもこれも
来てくれたみんなが曇り無い笑顔で祝ってくれたおかげです。
そのおかげで
家族が安心してくれたと
本当に思います。

やってみないと
わからない結婚式
乗り気じゃなかった家族も
こーーんな感じで
幸せになってくれる
不思議なとっても幸せな1日でした???

よかった〜よかった〜( ;∀;)!!

そんな言葉しか出てこなくなる。

りょう&みいちゃん、本当におめでとう(^^)!!

最後に

結婚式を挙げるとか挙げないとかは同性も異性も関係なく人それぞれだとおもいます。

だけど、やっぱり結婚式に参加できてよかった。

幸せそうな二人の姿を見ることができたこと、その二人を見つめるご家族のあったかい表情や泣き顔をみれたこと。

友だちに祝われる姿、自分もその中でお祝いできたことが嬉しかった。

 

それと・・・自分の話になるけれど、そんな場所に大好きな恋人であるミカンちゃんと行けたことも嬉しかった(^^)

改めて、りょう&みいちゃんに感謝!!ありがとね。

 

制度的にはまだ同性同士は結婚はできないけれど、りょう&みいは結婚式を挙げたことで「結婚したんだなぁ」って強く実感したのだそう。

 

制度での「結婚」ってなんだろう? 制度が使えないとしても「結婚」ってできるんだなって思った。

二人が永遠を誓い合う場所、それを周りに伝えること。意識の問題なのかなぁ

(もちろん、制度上でも認められたすごく嬉しいことだし必要なコトだと思うけど)

 

同性同士で結婚式を挙げるカップルさんはいるけれど、まだまだ珍しいのではないかと思います。

そんな同性同士の結婚式が、少しでも身近に感じになるきっかけになれたら・・・選択肢の一つとして当たり前に選択ができるようになればなぁ・・・

そんなことを思ってこの記事を書きました。

家族の事等、結構ナイーブな内容だったので、どの内容を書いてよいかをみぃちゃんに尋ねたのですが

”おくちゃんが思うまま、思うことを書いて” と言ってくれたことにも感謝!

ではでは、オクユイカ(@Saba0m)でしたm(__)m

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おく ゆいか。
介護福祉士→発達障害関係のNPO法人→特別支援学校教諭→退職して青年海外協力隊etc...
”みんな違ってみんないい” を実現する社会をつくるために、NPO法人TetoCompanyを設立し
大分県竹田市にて地域の交流拠点や福祉事業を運営。
小心者でおっちょこちょい。
LGBTサポートチームココカラ!共同代表。LGBT当事者として大分県内で講演活動等もしてます




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