【全国初】男性カップルを大阪市が里親認定!世の中はどうかわるのだろう。

こんにちは、オクユイカです。

数日前に、ちょっと嬉しいニュースがありましたね。

三十代と四十代の男性カップル、を大阪市が全国で初めて里親認定したというニュース。

里親制度って何?

里親制度は、家庭での養育が困難又は受けられなくなった子ども等に、温かい愛情と正しい理解を持った家庭環境の下での養育を提供する制度です。

里親制度の役割として、

・特定の大人との愛着関係の下で養育されることにより、自己の存在を受け入れられているという安心感の中で、

自己肯定感を育むとともに、人との関係において不可欠な、基本的信頼感を獲得することができる。

 

・里親家庭において、適切な家庭生活を体験する中で、家族それぞれのライフサイクルにおけるありようを学び、

将来、家庭生活を築く上でのモデルとすることが期待できる。

 

・家庭生活の中で人との適切な関係の取り方を学んだり、身近な地域社会の中で、必要な社会性を養うとともに、

豊かな生活経験を通じて生活技術を獲得することができる。

というような効果が期待できることから、社会的養護においては里親委託を優先して検討することとしています。

引用:厚生労働省 里親制度等について

里親制度には以下の4つの種類があり、

今回の男性カップルは養子縁組を結ばない養育里親として認められました。

 

もちろん、里親になりたい!!といってすぐになれるわけではなく、里親制度にはしっかりと審査と手続きがあります。

 

厚生労働省が出しているリーフレットに興味深いQ&Aによると

Q里親になるために資格は必要ですか?

A 一定の要件を満たしていれば、特別な資格は必要ありません。

里親さんに望まれることは、子どもが大好きで明るく健康的なご家庭であることです。

厚生労働省は、認定要件として、”保護が必要な児童への愛情があり、経済的に困窮していないこと”などと規定。

その要件の中に、同性カップルを除外する規定はありません。

 

 

児童養護施設と家庭で育つということの違い。

私の友人にも児童養護施設で働いていたという方もいるので、

話を聞くたびに、やっぱり家庭で育つのとは違うよなぁ・・・思う。

言い合いやケンカ、上下関係が日常的にある生活。なんというか、サバイバルというか・・・・。

大家族とみれば、そんなものなのかもしれませんが、

虐待等で心に傷を負った子どもにとって癒される場所ではないのだろうなぁという印象をうけました。

 

また、子どもの人数も多いため、一人一人が愛情をたっぷり受けられる環境ではないです。

児童養護施設職員の平均勤続年数は7・7年で、他業種に比べて定着率の悪さが課題となっている。

引用:福祉新聞

長年過ごした大好きな職員さんが急にいなくなるということが繰り返されてしまうと、その分こころの負担だって大きい。

また、職員は夜勤や日勤等交代制であるため、職員が、常に子どもの状態を把握するのは難しい環境。

 

その点、家庭であれば、親の愛情の奪い合いも少なく、

子どものちょっとした心の変化にも、親が気がついて関わることができる率が高くなるのではないでしょうか。

 

子どもと関わる仕事をしてきて思うことは、子どもたちって大人に見てほしい!とい気持ちをいっぱい心に詰めているということ。

 

見てもらえないと、反抗的になったり悪さをして注目を得ようとしたり、、、

求めているものは愛情なんだなぁと思うことがよくある。

 

家庭は閉ざされた空間にもなってしまうため、家庭内で虐待等が行われるほうが怖いけれど、

しっかりと審査と手続きを受けて里親になるのであれば問題は起きにくいだろうし、

特定の人と愛着関係を築き、安心感のある中で成長するということが可能になるだろう。

 

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真ん中に置いて考えなければいけないのか”子ども”のこと。

私自身も、子どもが欲しいなぁと思う気持ちは常々あるし、

実際、子育てをされている同性カップルさんの暖かい家族写真を見ると羨ましくなる。

大好きな人と家庭を築くことができるって素敵なことだと思うんです。

 

なので、簡単な道のりではないとは知りつつも、里親になるという選択肢があることを知ることができた、このニュースはやっぱり嬉しい!!

 

だけど、

里親制度を利用して子どもを育てるということを視野に入れた時に

真ん中に置いて考えるべきなのは

”子ども”

であるということを忘れないようにしたいなと思う。

 

これは、男女のカップルだとか、同性同士のカップルだとかに関係なくですよね。

 

この違和感に社会も自分自身も慣れていく必要がある。

同性カップルが子育て。というのを聞いて、性的マイノリティーではない方は、どう思うのだろうか?

 

私は当事者ですが「同性でも大丈夫!」って堂々と言えない部分もあります。

 

だって、同性で子育てをするということは見えてない部分も多いもの。

 

例えば自分が子どもを授かった時にその子どもが、

差別をうけないだろうか?とか

学校でいじめにあわないだろうか?とか、

からかわれるきっかけにならないだろうか?

とかね。

そんなん考えたらきりがないくらいあるような気がする!!

 

でも、すっごい雑な言い方をすれば、その解決策は

 

”やってみないとわからない”

 

だけなんだと思う。

 

実際に行動してみて、起きてくる問題と真っすぐに向かい合っていくことで、子どもだって親だって成長するのだと思うの。

男女のカップルだって実際そうでしょ。

私の親は、私がこんな風になることを予想して私を産んだわけではないと思います。笑

 

そして、本音を言うと、まだまだ私の頭の中には

結婚=男女

家族=男女+こども

というような方程式が残っているので、それ以外っていうものは違和感があるんですよね。

その違和感が、こんなニュースが流れることにより少しずつ溶けていくのだと思っているし、そうでありたいと願ってる。

 

子どもが育つ上で大事なのは、自分も含め社会の認識。

 

新しい家族の在り方に、自分自身もなれていく必要があるし、もっと柔軟に頭と心を動かしていきたいと思いました。

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 おくゆいか 

介護福祉士、NPO法人スタッフ、特別支援学校教員、青年海外協力隊を経て今に至ります。好きなように生きてるアラサーレズビアン。福祉の枠を超えた福祉を作るため勉強中。写真を普通に撮るのが恥ずかしいので、だいたい変顔しています。

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おく ゆいか。
介護福祉士→発達障害関係のNPO法人→特別支援学校教諭→退職して青年海外協力隊etc...
”みんな違ってみんないい” を実現する社会をつくるために、NPO法人TetoCompanyを設立し
大分県竹田市にて地域の交流拠点や福祉事業を運営。
小心者でおっちょこちょい。
LGBTサポートチームココカラ!共同代表。LGBT当事者として大分県内で講演活動等もしてます




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