【ステレオタイプからの脱却】LGBTに関する講演の講師をして思ったこと。

こんにちは。オクユイカです。

私は今、LGBTsサポートチームココカラ!というサポートチームをもう一人の当事者の方と立ちあげて、活動しています。この活動が主ではなくお互い仕事等があるので、あくまでも隙間時間に・・・ですが。

先日、1人で前でセクシュアリティに関して行政の方に向けてお話をする機会をいただきました。

はじめてだからこそ感じる気持ちがあるかもしれないので書いておこうと思う。

 

講師という立場で、話したこと。

まさか、自分がセクシュアリティに関するお話を人前でお話するとは、数年前までは全く考えられなかったこと。

好きになる相手が同性だなんてトップシークレットだったから(^_^;)

 

で、今回、講師のお話をいただいてから、何を伝えたいのだろう。何を伝えるべきなんだろうか考えました。

本を読んで学んでみたり、この本に書いてあること違うんじゃない?って批判的にもなってみたり。笑

 

最終的には、セクシュアリティは一人一人違うことや、なぜ最近、LGBTに関係するニュースを目にする機会が増えたのか等、パワーポイントを使いながらお話ししたのだけれど・・・

一番、話さなきゃって思ったのは、当事者の一人としての話でした。

 

本来であれば、私の恋愛事情なんてどうでもいいはなし。

だけど、自分の話をしなきゃ!って思ったのは、人間的な部分が見えないと

私=レズビアン  だけになるといけないと思ったから。

また、講師という名目で呼ばれたものの、「いち、大分市民として話させてください。」ということを研修会がはじまってすぐに、付け加えさせていただきました。

なんか、”講師”っていう言葉がおそれおおくて(笑)

 

ステレオタイプからの脱却

ステレオタイプという言葉がある。

ステレオタイプ(英: Stereotype、仏: Stéréotype)とは、判で押したように多くの人に浸透している先入観、思い込み、認識、固定観念やレッテル、偏見、差別などの類型・紋切型の観念である。 引用:wikipedia

私が自分自身のことをあえてどんどん出したのは、「レズビアン=○○」というステレオタイプを外したかったからなのだと思う。

世の中にはたくさんのステレオタイプがある。

障がい者=弱い人

社長=偉い人

警察官=正義の味方

ボランティアする人=優しい人

とか、色々。

 

そういう私も恥ずかしいことにたくさんのステレオタイプを持っている。

 

例えば、マレーシアでイスラム教のことを知った時。

「コーランには良いことばっかり書いてるのに、なんでイスラム教の人達でもスリをしたり悪いことするの?」

そんな質問をした時に、ムスリムの友だちは

「結局は、みんな人間だからよ」って、私に言いました。

 

イスラム教がいいものであれば、世の中平和になっているはず!

悪いことが起きるなら、やっぱり宗教はよくないものじゃん

 

そんなステレオタイプを持っていた自分に気が付きました。

「みんな人間だから」

その言葉がドシっと心に響いた。

自分の中のステレオタイプから脱却するには、あらゆる情報をまずは取り外してから、目の前にいる「ひとりの人間」を見ないといけないなぁーー。って。

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ステレオタイプの向こうにある人間を見ること。

自分が講師をした数日後、一緒に活動をしているOさん(自分は男でも女でもないなーと自認してる方)の講演を聞きに、ある地域にうかがいました。

部落差別問題でずっと闘ってきた地域だから、人権学習にも積極的。

 

そこの方が講演後に

「自分は○○の出身だということを人に言えない。だからOさんが自分のことを話されているだけですごい勇気だなと感動しました」

と仰っていたんです。

 

・・・・自分の出身が言えない人が未だにいるなんて、知らなかった。

日本ってまだそんななんだぁ・・ってちょっとショックでもありました。

 

「えた・ひにん」という言葉をテストに出るからといって頭につめこんだ記憶はあるし、部落差別という言葉は聞いたことはある。

だけど情報として知っていても、本当に知ったことにはならないんですよね。

テストで記憶しても、本当に知ったことにはならない。

直接会って話を聞いて、その人の心や想いに触れることで、はじめて、”知る“ための姿勢ができるのではないかなって思いました。

そうやって、色々な人が生きているんだということを知るのはおもしろい!

ステレオタイプ(職業や、見た目、学歴等)で判断するのはつまらないから、誰かと出会う時は、そんなステレオタイプを除いて、

真っすぐ、今目の前にいるその人を見るようにしよう。と改めて思いました。

まだ気が付いていないステレオタイプが自分の中にあると思うので、ハッと気が付いた時に毎回、気をつけれたらいいな。 ネットで情報を得ることが多くなったからこそ。

そして、自分自身が、今回のように伝える側に立つのであれば、ステレオタイプを除いた先にあるものを上手く伝えて行けるようになりたい!って思う。

 

誰かに伝えられる場所をいただけることへの感謝

部落差別も、セクシュアリティに関する差別も、障がいのある方への偏見等、何も悪いことなんてしていないのに、肩身の狭い思いをしている人がたくさんいる。

誰ともつながらず、ずっと一人で悩んでこられた方もいます。

そういう方と直接つながって一緒に話をしたり心の想いに触れると、「こんなに優しい人なのになぁ~」「こんなに素敵な部分があるのに」

なぜ、セクシュアリティを理由にこんなに孤独を感じないといけないの?おかしくない?

っていう気持ちがとても出てくる。

 

だから、そういった現状を伝えられる場があるのは本当にありがたいです。

 

今回、自分が前で話すことでの気づきや反省も沢山ありました。

お話の後、聞いてくださった皆さんに今後に繋げたいので厳しくアドバイス(アンケート)をいただきたいとお願いしたので・・・

それをもとに、また自分自身も勉強できたらいいなぁと思っています。

とても良い経験をさせていただけたことに感謝。
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このブログの運営者
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 おくゆいか 

介護福祉士、NPO法人スタッフ、特別支援学校教員、青年海外協力隊を経て今に至ります。好きなように生きてるアラサーレズビアン。福祉の枠を超えた福祉を作るため勉強中。写真を普通に撮るのが恥ずかしいので、だいたい変顔しています。

<詳しい自己紹介はこちら>

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おく ゆいか。
介護福祉士→発達障害関係のNPO法人→特別支援学校教諭→退職して青年海外協力隊etc...
”みんな違ってみんないい” を実現する社会をつくるために、NPO法人TetoCompanyを設立し
大分県竹田市にて地域の交流拠点や福祉事業を運営。
小心者でおっちょこちょい。
LGBTサポートチームココカラ!共同代表。LGBT当事者として大分県内で講演活動等もしてます




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