同性愛を嫌悪していたのは、まぎれもなく自分自身だった。

こんにちは。オクユイカです。

 

5月に入って、ニュースでLGBTsに関する記事をみたのが3つ。すごい(゜-゜)

 

 

ある場所にいったら「LGBTsってなに?」と聞かれました。

じーちゃん、ばーちゃんにもわかる言葉になればいいなぁ(*´Д`)

 

社会の流れにそって、LGBTsという単語を使うけれど。

 

 

ちょっと、想うことがあったので今、こうしてパソコンをカタカタしています。

 

同性愛嫌悪に関係するニュースを見ていたら、自分だって同性愛差別してたことを思い出したの。

同性愛だけじゃないくて、いろんなこと!!

嫌われちゃうかもしれないけれど、差別心にまみれた自分自身のことを書きたいと思う。

黒人は洗ったら綺麗になるって思っていた。

私が小学生だったころ、テレビで日本人の家族と、外国の家族が交互にホームステイするという番組があった。

 

ある日、アフリカの民族?の家族が日本にホームステイする様子が流れたんですけど

自動販売機に驚き、電車に驚き、エスカレーターや観覧車に乗って怖がっていて・・・・そんな様子を見て私は楽しんでいた。

 

そのアフリカの家族が来日する時、初めてのホテルでお風呂に入る(シャワー)様子が流れた。

 

この方たちは川で水浴びをしていたので、お風呂も初体験!!

 

彼らが身体を洗って流した水は茶色く汚れていた。

 

それを見た私は、

「へぇ~黒人って、本当は私と同じ色しているけど、汚れているから黒いんだ!」

っておもった。

だから、その後の日本で過ごす姿を見ても

「なんで、もっときれいに洗わないの?まだ黒いままじゃん??」

って、疑問でいっぱいだった。

 

肌が黒いのはちゃんと洗っていないから。汚れているから。

しばらくの間、そう思っていたんです。

 

黒人って汚いんだなーっていう考えをそれを取り除いてくれたのが、教育。

肌の色はもともと違うということを知った。

 

無知が故の差別をしてた。

 

重度の障がいのある方への差別

過去にブログに書いたこともある話なんだけど

私は介護福祉士の専門学校に通っていて、元々は高齢者介護がしたかったんです。

実習で障害者施設にもいかないといけなかったので

嫌だなぁ・・・・自分がしたい分野じゃない。って思ってました。

 

だけど、介護福祉士になるのにそんな気持ちを持っていてはいけない!と思って、

あえて、重度の障がいのある方が入所する施設で実習を受けることにしたんです。

 

臭うし、重労働。

 

先輩からのそんな話を聞いていたこともあり余計な先入観をもっていたし実習がはじまった最初の頃は、

そこに入所されている方のことを壁を置いて(差別のような)接してしまってた。

ひとりで動けない方がほとんど。

一人で食事を出来ない方がほとんど。

言葉も話せなくて快・不快を表す程度。

オムツによだれかけ・・・。

自分より体格も大きい方々。

 

実習早く終わってくれーーって思っちゃったり(^_^;)

だけと、関わっていくうちにどんどん自分が変わっていくのが分かった。

障害は重度だけれども、すっごい魅力的な人たちだった。

 

彼らと関わることができる仕事ってなんて素敵なんだろう!という感動の日々にかわって、この場所が大好きになり

結局、この実習が終わるころには、「ここに就職するんだ!」って意気込んで先生にも伝え、ボランティアとして継続して通わせていただき、就職。

 

あの場所は、”生きる“ということを教えてくれた場所。

 

本当の部分が見えていなかったから、嫌だなぁ・・・って差別をしていただけでした。

 

水商売をする人への差別

水商売をする人たちってどう思いますか?

きっと、良いイメージを持っていない方もいるはず。

 

10代のころの私は、男性が通う場所というだけで、嫌だな・・・って嫌悪感を抱いていた場所だったんだけど

「介護福祉士として働いていくのにこれではいけない」という思いと、同性が好きだということも辞めたいという思いで、

スナック(今だとバーっていうの?)でアルバイトをすることにした。

 

ここでも、水商売をされている方、一人一人のことを知っていくことで自分の意識がかわった。

家庭環境が悪い中で一生懸命生きている人とか、男の人の愛を信じられなくてもがいている人とか・・・。

水商売に誇りを持って堂々と生きてるママの姿。

 

それと、いろんな男の人がいるんだ!男の人も悩んだり悲しんだりする人間だったんだって知った。

 

水商売にも男の人にも自分の勝手な思い込みによる差別をしていたんだと思います。

 

宗教に対するイメージの悪さ

 

私が協力隊で派遣されていた国であるマレーシアはいわゆるイスラム国。

イスラム過激派という言葉もテレビでよく聞いていたので、イスラム教含めて、宗教そのもののイメージって悪かったんですよね。

宗教って弱い人が頼るんでしょ?ちょっと怖い・・・。そんな印象。

 

だけど、マレーシアでイスラム文化の中にいると、イスラム教の教えって素敵だなぁって感じるようになってた。

 

(じゃあ、なんでイスラム教の教えは素晴らしいのに、争いが起こるのかを聞いてみると、「人間だから、間違いをおこすもの」「コーランを間違って捉えちゃっている人がいるから」って答えてた。)

 

もしも、私がイスラム文化の中で生活をしていない状態で、

日本の中で「イスラム教です」っていう方にあったら、心のどこかで距離を置いたり、怖いなって感じていたかもしれません。

 

今では、トドン(イスラム教の女性が頭に巻くもの)をかぶっている人がいたら、どんどん自分から話しかけちゃう!!笑

 

宗教=オ〇ム真理教 のイメージがあって、その”一部だけ”を見て、

宗教は怖いもの!って決めつけていたんでしょうねぇ。

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同性愛を差別していた自分。

この話が最後。

初めて、人を好きになった時、相手が同性だったので、たまたま!と言い聞かせてた。

この気持ちさえなくなれば、私は男の人を好きになって彼氏ができて・・いずれ結婚して子どもを産んで、家庭を築いていくんだ!ってそう思ってたけど

 

その次に惹かれたのも同性で( ;∀;)

 

中には当事者であっても全く悩まない方もいるんだよね。

恋人
親へのカミングアウトは悩むけど、自分が女の子を好きになることでは悩んだこと、ないで

 

だけど、私は、同性愛者に対して差別心があった。

だから、それが、自分が同性愛者だなんてありえない!気持ち悪い  っていう自分自身への差別に繋がったんじゃないかって今思うんです。

 

そんな自分の中の差別心を徐々に薄くしてくれたのが、仲間との繋がり!!

 

私は自分に厳しめなので、自分が同性が好きだということは許せなかったけれど

同性が好きで悩んでいる方だとか、同性カップルさんと繋がって話したりしていると

 

「この人達、なんも悪くないじゃん!なんでこんなに悩まないといけないの?」

って憤りを感じるようになったの。

それを通して自分が悪くないことも、セクシュアルマイノリティでも全然いいんじゃんってことにも気がついて、

そんなのを理由に自分を責め続けるのはやめようとも思った。

 

周りに救われた!!!(*’▽’)

 

今の私にできること

私はもともとの心がゲスいのだと思います(笑)

きっと、差別心に溢れている。

 

だから、差別をしてしまう人の気持ちがわからなくもないんです。

 

でも、私は、体験ベースで

“人はみんなそれぞれ色々あるということ”

“完璧な人間なんていない”

“言葉で言わないからといって想いがないわけではない!”

ということを学んできました。

 

それに・・・

 

人や物事には色々な側面があって、一部分だけを見て決めつけることはなんて悲しいことなんだろう!ということも学んだ。

 

ほかの人が、どういう考えだろうかは私には関係ないけれど、私は、そんなの悲しいなぁっていうような生き方はしたくないって思います。

 

私たちは、結婚は男女だとか、性別は男と女の二つだけ。というようなことが生きていく中で、疑いもなく”常識”として頭にしみ込んでいる。

だから、同性の恋愛は変だとか思われるのも、そりゃそーだなって気持ちもあります。笑

 

だからと言って、そのままにするのは違う。

 

 

自分の価値観や感覚が変わるような、貴重な出会いが沢山ありました。

直接目の前の人と関わることで、相手の一部分ではないもっと大きな部分も見るきっかけになると思うの。

だから、レズビアンだということをあえて全面に出しながら誰かと関わっていくことだとが、

今の自分にできること。

一般人の、なんでもない私だからこそ、身近にいるんだって感じてもらえる可能性が高いはず。笑

 

本来であれば、自分のセクシュアリティって全面に出すことではないと思うけど、

今は出した方がいい時期だと思うので、これからも歩くカミングアウトレベルで出していこうと思っています。

 

大きなことはできないから、自分のできる範囲でコツコツと。

 

おしまい。

このブログの運営者
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 おくゆいか 

介護福祉士、NPO法人スタッフ、特別支援学校教員、青年海外協力隊を経て今に至ります。好きなように生きてるアラサーレズビアン。福祉の枠を超えた福祉を作るため勉強中。写真を普通に撮るのが恥ずかしいので、だいたい変顔しています。

<詳しい自己紹介はこちら>

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おく ゆいか。
介護福祉士→発達障害関係のNPO法人→特別支援学校教諭→退職して青年海外協力隊etc...
”みんな違ってみんないい” を実現する社会をつくるために、NPO法人TetoCompanyを設立し
大分県竹田市にて地域の交流拠点や福祉事業を運営。
小心者でおっちょこちょい。
LGBTサポートチームココカラ!共同代表。LGBT当事者として大分県内で講演活動等もしてます




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