自閉症ってなに?自閉症の特徴や自閉症でも活躍されている方を紹介!!

自閉症って言う言葉を聞いたことがあることは多いと思います。

私は、障がいのある方のサポートが仕事だったということもあって、勉強してきたけど・・・・世間ではどう見られているのだろうかと気になったので

福祉の仕事をしていない友人にLINEで尋ねてみました。

許可をいただいのでそのまま載せます。

1人目の友だち。

そういえば、昔テレビでありましたね。

SMAPの「ありがとう」が主題歌で、草彅剛さんが自閉症の役を演じた、”僕の歩く道”とか。

 

もう一人の友だちの返信は

 

私の疑問に、しっかり返してくださるなんて、ほんと優しい友だちが多いですね(´;ω;`)

 

今回はできるだけ難しい言葉を使わずに自閉症について!できるかぎりわかりやすく書いてみたいと思います。

 

発達障害と自閉症って違うの?

アスペルガー症候群だとか、ADHDとか自閉症とか発達障害だとか・・・・・メディアで言葉を聞いたことがある方も多いかもしれません。

 

 

 

こんな風に、個々に別れているイメージの方が強いかも??

だけど、発達障害は総称のことで、その中に学習障がいやアスペルガー症候群などが入っています。

(以下に書いている障害名は代表的なもののみです。)

さらに!!!

この表では不十分で、それぞれの障がいが、単独してあるのではなく

以下のように

重なり合う場合もあります。

なので、自閉症の方でも多動の方がいたり、いなかったり・・・

自閉症でも、知的な遅れがあって会話や一般的な学習が難しい方もいれば、そうでない方もいます。

 

自閉症の3つの特徴

他人とのやりとりがうまくできない

・人と目線をあわせることができない

・周囲の空気が読めない

・相手の気持ちがわからない

・表情が乏しい

等々。

通常は、相手の人の表情や話す雰囲気などから

“あ、今こう考えているのかな?”

”今、一瞬嫌そうな顔をした気がしたかな?“

などと相手の気持ちを察したり、人や雰囲気にあわせて行動すると思うのですが、そういったことが得意ではありません。

 

言葉を使ってのコミュニケーションが苦手

言葉を使って自分の意思や情報を他の人に伝えることが得意ではありません。

・要求を言葉で発しない

・オウム返しをする(例:「チョコレート食べる?」と聞いても「チョコレート食べる?」)。

・自分の意思を言葉で伝えることが難しい。

・言葉の比喩がわからない。

「ちょっと待っててね」などの

”ちょっと”

などの曖昧な言葉は理解しにくいので、タイマーを渡して「5分待っていてね」等と目に見える工夫をしていました。

 

こたわり

【常同的・反復的な行動、興味・関心、活動】

特定の行動にこだわったり、同じ動作を繰り返す。

・物へのこだわり

・行動のこだわり

・人へのこだわり

・食へのこだわり

 

毎日同じ道順を通るということにこだわったり、同じ食べ物を食べることにこだわったり・・・。

同じものに固執していたり。

”あの公園に行くときはあの人” と決めていることもあります。

へぇ~、すごく大好きなんだな

って思っちゃいそうですが、こだわりから抜けれずに本人が苦しくなっている場合もあります。

 

こんな時どうするの?

関わっていると、よく起こることと、それに対してしている支援を少し書いてみます。

研修会などに行くと、「自閉症の世界は、言葉の通じない外国に一人で置き去りにされた状態と同じ」と言うような言葉を講師の方がおっしゃっています。

自閉症の方は、別の文化を持っているとも。

何度も聞いていた私は、言葉でコミュニケーションが取りづらい自閉症の方の気持ちをもっと知りたい!もっと寄り添った支援ができるようになりたい!

と思ったこともあり協力隊に参加しました。

せっかくなので自分がマレーシアにいた時の体験とリンクして書きます。

 

何度同じことを言ってもわからない

わかった?と聞いて「わかった」や「うん」っていうのに、何度も間違える。

そんな時って、理解していなかったり記憶力の問題ですぐに忘れてしまうことが原因です。

一番混乱しているのは本人。

なんで間違えるのだろう?という原因を見付け、

本人に伝わりやすい工夫(視覚的に見えるように絵を描いてみたり、手順を紙にかくなど)をするとよいです。

 

In マレーシア

マレーシアに住み始めた最初の頃。

マレーシア人が話す早いマレー語がわかりませんでした。さらに私の任地には方言があります。毎日周りが何言っているのかわからなくて・・・・

 

相手の目線や表情、すっごい読み取ろうとしている自分がいた。

何度も何度も

 

言われた言葉を思い出しては頭で繰り返し、わからずに焦る。

 

こんな時、絵が一枚あれば???

あ、紙を取ってって意味だったんだ。って理解できます。

(クレタス=紙)

 

改めて、視覚的な情報って大事だなと思った場面だった。

 

そして、言葉が通じない環境の中にずっといたら、ひとりでいたいとおもうようになりました。

 

私はどちらかというと内言語が多い人間です。だけど、マレー語で細かい部分を伝える能力がありません。

だから、当たり障りのない会話しかできないんですよね。

そして違う言語を話すことは常に頭を使うから想像以上に疲れる。

自閉スペクトラム症の方は「ひとりでいるのを好む」と思われがちですが、私が関わった方達は「うるさい環境は苦手だが、基本的には人のことが好き」だという印象を受けました。

関わり方次第だと思います。

「わかってもらえない人」からは離れていくし「この人、わかってくれる」と感じてもらえれば、かかわりもすごくたのしくなります(お互いがね!)

パニックになる

自閉症の人はパニックになるという印象を持っている人も多いのでは??

だけど、必ず原因があります。

以下は、氷山モデルと呼ばれている、よく使われる図なのですが、

表面に見えるものは

こだわり、かんしゃく、問題(チャレンジング)行動、偏食。

だけど、海の下の見えない部分には、その行動を起こす理由が隠れてます。

こだわりをやめさせよう!とか、かんしゃくをとめよう!と目に見えるものに対処しするのではなく、どうしてこういう行動するのだろう?と隠れている部分に目を向けて

根本となっているものにアプローチしていくことが大切です。

 

画像引用:サンスター財団

 

In マレーシア

マレーシアの学校を巡回していると、子どもたちがおかれている教育環境に唖然として、かわいそうになり

・・・ほんと・・・、パニックとまではいかずとも、家に帰って泣いてることがありました。

・言葉の壁によって細かいニュアンスが伝えられない

・約束を守ってもらえない。

・先生なのに子どもに授業をしない・・・。

などなど、文化が違うから仕方ないですよね。

泣きたくて泣いてるわけでもないんですけどねぇ。。。。

 

だけど、パニックになっている方も同じ。

本人が一番苦しい中にいるということを理解することが大事ですよね。

 

 

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なんだかちょっと怖い

そう思う方もいると思います。

私は幼いころ、愛知県コロニーという場所の前に住んでいました。

療育、医療、教育、職業訓練などを行うとともに、在宅の障害者や家族の相談・指導、心身障害の原因の探求・治療や予防を図るための研究を行う総合的な福祉センター 愛知県コロニー

母がそこで事務の受付の仕事をしていたので、保育園が終わると、母の仕事が終わるまで、病院のプレイルームで遊んでいました。

知的障がいの方、自閉症スペクトラムの方もそこに居ることが多かったのですが、私が感じていたのは

 

”こわい”

 

もし今のように福祉に関わっていなかったらきっと、そんな想いのまま大人になっていたんじゃないかと思うんです。

というか、当然ですよね!

知らない存在で、どんな行動をするのかが分からなければ、反射的に”こわい”と思うのは当然だと思うんです。

 

だけど、”どんな行動にも必ず意味・理由がある” という見方ができるだけで、すこーーーし、あったかい社会になるんやないかなぁって

 

私は信じています。

 

自閉症がどうこうという話ではなくて、家族、恋人、友人、職場の人も同じで、

いつもイライラしている人だったり、一人になろうとしていたり、急に冷たくなったり・・・

そんな時に

”どんな行動にも必ず意味や理由がある”

そう思って、なんでだろう?って考えたら、見えてこない部分がたくさんみえてくるのかもしれませんね。

 

自閉症でも大活躍!!

自閉症でありながらも活躍されている作家さん、画家さんを紹介します。

東田直樹さん

自閉症の東田直樹さんは作家として活躍されています。

引用:跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること

NHKの特集で、東田さんが自分の想いを文字盤のようなものを使ってコミュニケーションをとる姿が映されていました。

 

東田直樹さんのオフィシャルブログも、彼の想いが綴られています。

悩み

どんなに立派な人にも、

悩みがあります。

贅沢な悩みかどうかを決めるのは、

他人ではありません。

その問題が、悩みかどうかを

決めるのも自分です。

自分を追いつめず、

逃げ場所をつくれる人になりたいです。

引用:東田直樹 オフィシャルブログ 自閉症の僕が跳びはねる理由

東田さんの言葉は、温かみがあって素敵。

 

福島尚さん

鉄道画を描いている福島尚さんも、本を出版したりと活躍しています。

写真みたいな絵なのですが、なんと、すべて記憶して書いています・・・・・。

すごい・・・。

できない→できる へ。

全員が全員、東田さんや福島さんのような秀でた才能を持っているわけではないと思います。

だけど、支援方法を工夫したら、”できない”と思っていることが”できる”ようになる人は増えると思う。

 

「袋に3つボールを入れてね」といわれて数がわからなくたって言葉がわからなくたって、

3つに区切られた箱にひとつずつボールをいれた後に袋詰めしたら3つずつ袋詰めができるし(絵が分かりずらくてごめんなさい)

 

10gがわからなくても、はかりの10gのところにシールを貼っておけば、”ここまで”ってわかります。

 

彼らができない人達と思われているのが悔しい。

 

そんな誤解を変えて、世の中を変えていきたいって本気で思ってます。

(本気の仲間を募集中。)

 

本気よ、本気!!!

 

摂食障害、特別支援教育、福祉、LGBTsに関する質問など受付中です(^^)/

おわり。

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このブログの運営者
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 おくゆいか 

介護福祉士、NPO法人スタッフ、特別支援学校教員、青年海外協力隊を経て今に至ります。好きなように生きてるアラサーレズビアン。福祉の枠を超えた福祉を作るため勉強中。写真を普通に撮るのが恥ずかしいので、だいたい変顔しています。

<詳しい自己紹介はこちら>

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おく ゆいか。
介護福祉士→発達障害関係のNPO法人→特別支援学校教諭→退職して青年海外協力隊etc...
”みんな違ってみんないい” を実現する社会をつくるために、NPO法人TetoCompanyを設立し
大分県竹田市にて地域の交流拠点や福祉事業を運営。
小心者でおっちょこちょい。
LGBTサポートチームココカラ!共同代表。LGBT当事者として大分県内で講演活動等もしてます




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