知らないおばあちゃんに1万円とお菓子を貰った話。

先日東京にいたときに、こんなツイートをしたんです。


そしたら、心配される声もあり・・・・母にも心配され・・

140文字ですべてを書ききれなかっただけです。反省。

 

オバアチャンって誰や

私にはマレーシアで仲良くしていただいている家族がいたんです。児童の保護者の方で、よくご飯に連れて行ってもらったり、お子さんの相談にのったりしていて。

そこの家族は過去に東京に3年住んでいたことがあるんですよね。

だから会うたびに、その話をしてくれてたんです。

で、その話の中にいつも出てきていたのが

”オバアチャン”

 

「オバアチャンがいつもよくしてくれたの。」

 

「オバアチャンは歳をとっているのに空港まで一人で送りに来てくれたの!日本のオバアチャンって元気でびっくり!」

 

「オバアチャンと国際電話することがあるんだけど、もう娘(ハナちゃん)も日本語を忘れてしまって何を言っているのかわからない・・・」

 

そんな話を聞いているうちに、お節介な私は、私がマレー語と日本語の通訳になるよ!と提案。

 

マレーシア人家族がおばあちゃんに言いたいことを日本語で手紙に書いたり、おばあちゃんに国際電話をかける手伝いをしてみたり・・・

 

数回会ってオバアチャンの話を一緒にしているうちに、「おばあちゃんも子どもたちが成長した姿を見たいはずだ」と確信。

 

「よし!家族の動画を撮影してビデオレターを作って、おばあちゃんに直接見せにいくよ!」

とまたまたお節介な提案をする。

 

準備をすすめました。

 

これが、帰国一週間前のこと。

 

そして、家族からおばあちゃんへのサラワク州のお土産もいただいて、日本にバタバタと帰国。

 

オバアチャンに会いにいこう

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朝、日本に到着して宿に荷物を置いたあと、携帯がまだない私は公衆電話からオバアチャンに連絡を取った後、おばあちゃんが住む小平市に電車で向かいました。

 

(東京の電車わけわかんなすぎる!!人に聞きまくって到着です)

 

国分寺駅で会うことになったんだけれども、私はオバアチャンの顔を知らないのだ。国分寺駅も良く知らないので、再度公衆電話を探して電話。

 

国分寺駅のどこらへんかを決めようと思ったんだけれど、オバアチャンは「まあわかるでしょう!」と。笑

 

というわけで、しばらく国分寺駅で待っていると、「いたいた!すぐわかったわよぉ」とオバアチャンが声をかけてくれました。

 

・・・なぜわかったんだ。笑

 

私たちはマレーシアのその家族のこと、オバアチャンと家族との思い出を一緒に話しました。

 

「ハナちゃんを空港に送りに行ったときにね、「オバアチャンも一緒に行く!離れたくない!」って泣いて私にしがみついたのよ」

ハナちゃんはもう忘れてしまっているかもしれないけどねぇ」と。

 

・・・ハナちゃんも家族も、オバアチャンが空港に送ってくれた話、毎朝オバアチャンが挨拶をしてくれた話、オバアチャンとマレーシアに遊びにくる約束をしていることなど、いつもおばあちゃんのことを嬉しそうに話してくれていたことを伝えました。

 

そして、ビデオレターを一緒に見た。

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ハナちゃんはもう日本語はわからないので、ハナちゃんが言いたいことを日本語に訳し、それをハナちゃんがビデオにむかって読むっていう動画。

 

「オバアチャン、げんきですか?私は日本に行きたいです。私は9歳になりました。オバアチャンに会えなくて寂しいです。大きくなったらオバアチャンに会うために日本で勉強したいです。ハナちゃんはおばあちゃんを愛してます」

 

もうね、動画を見せている時のおばあちゃんの表情がたまらなかったー!

 

 

(オバアチャンからのビデオレターを取って後日送りました。)

 

私、この時に初めてマレー語できてよかったなぁ、と心の底から思った。

 

私のお節介から始まったのですが、素敵な時間を過ごさせてもらいました。

 

おばあちゃんとのお別れ

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おばあちゃんは

「大分にも友達ができたのね、うれしいわぁ~」

と本当に嬉しそうに話してくれたので私も嬉しくなった。

おばあちゃんは、帰り際にお菓子を二箱と、手作りの携帯ケースをプレゼントしてくれました。

 

そして、切符を購入し東京駅に戻る時に、そのお菓子を入れていた袋に小さく畳んだ紙をコッソリ入れたんですよね。

 

違う方向みながら気が付かれないように入れたオバアチャンだったけど、私が気が付いたので、「ジュースでも飲んでね!今日は本当にありがとう!」と言うオバアチャン。

 

・・・・その小さく畳んだ紙というのが一万円札だったということです。

 

もちろん、そんな大金いただけないしお断りしたんだけど、私の気が済まないから!とおっしゃるので、有り難く頂戴することにしたんです。

握手をし合い、改札口から私が見えなくなるまで見送ってくださいました。

 

 

そのお金で、その夜は憧れの新宿二丁目で豪遊・・・・・

 

 

とかしてないよ!笑

 

おばあちゃんに大分名物を送ろうと思っています。

と思ったら、今日、先におばあちゃんから手紙がきていました。

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嬉しいですね、手紙って!!筆まめじゃないので、筆まめの方に憧れている私です。

 

娘のようです って書いてあって心があったかくなったなぁ。

おしまい。

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おく ゆいか。
介護福祉士→発達障害関係のNPO法人→特別支援学校教諭→退職して青年海外協力隊etc...
”みんな違ってみんないい” を実現する社会をつくるために、NPO法人TetoCompanyを設立し
大分県竹田市にて地域の交流拠点や福祉事業を運営。
小心者でおっちょこちょい。
LGBTサポートチームココカラ!共同代表。LGBT当事者として大分県内で講演活動等もしてます




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