レズビアンの私が、レズビアンを治すために水商売をしてみた結果。




レズビア――――――ン!!!!

こんにちは。おくゆいか(@Saba0m)です。

レズビアンという言葉に嫌悪感を感じる当事者もいるのではないでしょうか。

なぜなら、私が嫌悪感を感じるから。

今、すっごく嫌な気持ちになりながら、レズビアンって打ってます(まじ)

だからあえて使います!!!

だって、「私、男なんです」「私、女なんです」ってい言うのと当たり前な感じで「私、レズビアンなんです」って言えるようになりたいなぁと思っているから。

 

レズビアンおく。って定着しても、平気なくらいになりたい。笑

 

・・・・今では割り切っている私ですが、実は25歳くらいまでは、「チャンスがあればノンケに!!」と思っていました。今回はそんな自分の荒行についてのお話です・・・。

※ノンケというのは異性愛者のこと。

 

レズビアンな自分が大嫌い、治したい。

あれは20歳の誕生日を迎えた後でした・・・・

介護福祉士の専門学校に通っていた時、私は男嫌いがピークに達していた。

喋りかけられるだけでダメ。

差別しているような感じで、生理的にうけつけない。

すごーーく失礼だなぁと思うけど、そう感じてしまうのはどうしようもなかった。家庭環境とかも関係しているので。

だがしかし、私が目指すのは介護福祉士。

 

男性の方も介護するのに、こんな気持ちを持っていていいの??・・・・ダメだ・・・。

 

そこで、私はこう思った。

 

よし、無理やり男の方と話す仕事につけばいい!!!

あわよくば男の人のこと好きになれるかもしれない!!

 

 

 

母に想いを伝えて許可を得た。(真面目)

 

そして、面接へ

私が出した結論は、夜の街で働くことだった。(荒治療)

 

大分には、都町という夜の街がある。レズビアンだということは隠してその中の一件の面接を受けた。

ダリアとかいう花の名前のスナックだった。

そんな場所に夜、一人で行くのも初めてで、スナックに入ったことなかったので、ドアをあけられずに入り口でモジモジしていたらドアが開いてママが顔を出した。

 

「ゆいかちゃん?はいってはいって~♥」

 

優しそうな人だった。

 

面接が始まった。

 

「介護の学校に通ってて、男性とはあまりお付き合いしたことがなく、お酒は飲めなくて・・・」とママと色々話した後、こう言われた。

 

「そんな人生たのしいの?」

lgf01a201405181900Dmitriy Sarkisov

 

否定された、私の20年否定されたぞ!!

何にも言えなくなってしまった私だったけど、面接に受かり、そのお店でお世話になることに・・・。

 

驚きの日々が始まる。

 

私には衝撃すぎるくらいの華やかな世界だった。

驚いたのが給料。1日5時間出ただけで1万も貰える。

同時期にしていた介護の夜勤の仕事は夕方5時~次の日の朝8時まで働いて1万ちょっと・・・・・。体力的にも介護の方がきつかった。

 

何故、おいしいものご馳走になって、飲んで(私ジュース)笑いながら座っているだけでこんなに貰えるのか不思議でたまらなかった。

 

その驚きと同様に、男の方が一回の会計で何万円も払うところ。衝撃だった。

 

ブラックサンダーを毎日1個買うことが楽しみだった私には衝撃だった。笑

 

もう一つ驚いたのが・・その時一緒に働いていた先輩方。

お客さんの前では笑って楽しそうにしているのに、裏だと一気に疲れた顔をする・・・。

お客さんが居ない時に話してみると、「いつ死んでもいいの。」と口にだしたり、どうにでもなればいい・・・というような発言をしたり・・・。

子どもがいるけどお父さんは刑務所にいるって話す人がいたり・・・

 

みんな苦しい中、一生懸命生きてるんだな。って、そう思った。

 

知らない世界を知るってこういうことなのだと思った。


レズビアンは治ったのか?

そう。大事なところはそこなのである。笑

 

結果、治らなかった。笑

 

でも、わかったことがある。

 

「男の人も人間なんだなぁ」ということ。

 

スナックに来る男性は、自分の頑張りをホステスに褒めてもらいたかったり、小さな悩みを話していたりする。

私も、一対一で男の人の話を聞いていると、男の人も寂しさや悩みを持ちながら生きているんだなぁということがわかり、愛着がわいた。

 

それから数か月で店を辞めた。

やっぱり苦手な仕事ではなかったということと、簡単に稼いだお金を大事に使えず、無駄遣いが増えたから。

ブラックサンダー一個で大喜びする自分でいたいって思った。笑

 

周りの人と話すことを楽しめるようになった。

わずか数か月の荒治療だったけど、今でも、当時の経験って大事だったなぁと思う。

・水商売に対する偏見

・男の人に対する偏見

が、すべて消えた。

 

みんなそれぞれ人間で、嫌なこと、楽しいこと、悲しいことがありながらも生きてるんだ。って思った。

 

なんかよくわからんけど、みんな大好き!!ってなった。

 

このことがきっかけで、それ以来、私は男の人とも普通に話せるようになりました。

 

すんごい収穫。笑

 

差別って、相手を知らないからうまれる。

私はそう思うから、レズビアンである自分をどんどん知ってもらおう、身近に感じてもらおうって思ってブログに書いています。

おしまい!

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おく ゆいか。
介護福祉士→発達障害関係のNPO法人→特別支援学校教諭→退職して青年海外協力隊etc...
”みんな違ってみんないい” を実現する社会をつくるために、NPO法人TetoCompanyを設立し
大分県竹田市にて地域の交流拠点や福祉事業を運営。
小心者でおっちょこちょい。
LGBTサポートチームココカラ!共同代表。LGBT当事者として大分県内で講演活動等もしてます




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